
バイクにCarPlay対応モニタを付けようとして、ちょっとドリルでクレードルを改造しないと付かないなとなったまでが前回の記事。
こちらがそのモニタ(Maxca C5 Pro)ですね。
それではさっさとドリル加工して付けちゃいましょう。
QuadLockベースプレート用に、ネジ穴をクレードルに開口する
ドリルのある仕事場に移動して、2mm、4mm、6mmと徐々にドリルビットを太くしながらクレードルに穴を開けました。QuadLockベースプレートのネジ穴は貫通しているので、こいつをドリルガイド代わりに使えば位置決めに苦労することはありません。

加工後、クレードル背面にベースプレートを取り付けるとこんな感じ。無事、QuadLock取り付け用のネジを使えるようになりました。穴径は完全にネジの頭が通過できるくらいにする予定でしたけど、そこまで広げなくてもいいかな。

開口部には軽くテーパーがかかっているので、ネジを締めるとちょうどフィットしてほぼ面一になります。

これでクレードルの加工は完了です。
車体に取り付けるぞ
クレードルにQuadLock用のネジが通るようになったので、ハンドル中央にベースパーツを移して、そこにネジ留めすることにします。

さくっと取り付け完了。

5インチモニタは、バイクに取り付けるにはギリギリ大きすぎず小さすぎずの良いサイズです。
モニタ本体は、クレードルとワンタッチで脱着できるようになっています。クレードルだけ買い足すこともできるみたいなので、複数の車体で共用するのも簡単です。

3Dプリンタで作ったオスメス変換アダプタが、ベースパーツとクレードル背面パーツ間の隙間を埋めているので、違和感なくおさまってくれていると思います。
電気の配線処理をやりましょう
続いて、電気の配線処理です。めんどうだからガソリンタンクを外さずに適当に下を通して済ませちゃおうかとも思いましたけど、これの前に使っていたQuadLockや、その前に使っていた自作給電ボックスあたりの配線が残っているので、そのへんをすっきり綺麗に片付けるために横着するのはやめました。
そんなわけで、タンクを外してスケルトン状態に。よりにもよってガソリン満タン状態だから、タンクが重い……。

不要な配線を外して、QuadLockで使っていたACC電源の取り出しをそのまま流用することにします。ヒューズから取り出したプラス電源を使って、ついでにごちゃついた配線をギボシで整理。

余った配線は、先日リチウムイオンバッテリーに交換したことで生まれたバッテリー下スペースに放り込んでおきます。

そしたらタンクやらシートやらを元の通りに戻してスイッチオン。

無事点きましたー。
CarPlayの設定はあらかじめ宅内で行っておいたので、電源オンになると自動的にiPhoneを検知して接続後、CarPlay画面に遷移しています。遷移に要する時間は、だいたい30秒~1分というあたりでしょうか。
ちょこっと試運転など
モニタが付いた状態でまたがって運転姿勢を取り、メーターの視認性がどうかとか、鍵を回しづらくなっていないかとか、ハンドルを切って配線に無理な箇所ができていないかとか確認していると、やはりそこはこのまま走り出したくなる気持ちが抑えられなくなってきます。

ちゃんとした試運転はまた後日やるとして、とりあえず片付けもそこそこに、日が出ている間の30分程度そのへんを回ってきてみることにしました。

今までiPhoneとペアリングさせてあったヘルメットのインカムは、そのペアリング設定を削除して、あらためてCarPlayモニタ側とペアリングさせます。これで、iPhoneとその上で動くナビ、音楽アプリ、電話、その他なにかしらのCarPlay対応アプリと、インカムとが、CarPlayモニタを中央のハブとして協調動作してくれるようになります。
走り出してまず思ったのが、「音質悪い」です。くぐもったギョロギョロとした雑音混じりの音なので、どうもヘッドセットプロファイルあたりで接続されている様子です。CarPlayモニタ側のBluetooth設定を確認すると、接続プロファイルにA2DPを明示的に指定できる箇所があったので、それを設定することで従来のiPhoneとインカムを直結していた時と同等の音質に戻りました。
このへん、Bluetoothまわりの認識は若干不安定さが残ることと、さらにUIの日本語訳が非常に怪しいせいで、少々手こずります。いったん設定が済んじゃうと問題ないんですけど、選択肢の「はい」「いいえ」ですら選ぶのが困難なのは嫌なので、CarPlayモニタのUI言語設定はEnglishにしてしまいました(CarPlay自体はiPhoneの言語設定が適用されるので、ナビをはじめとする各種アプリはすべて日本語で動作します)。
これまでナビアプリはYahoo!カーナビを使っていましたが、CarPlayで利用すると起動が遅くてもたつく感じがあります。GoogleMapとiOS純正マップアプリだと起動も早い。試しに純正マップアプリでナビをさせてみたところ、地図表示やレスポンスに違和感を覚えることもなく、非常に快適でした。
いつの間にか純正マップアプリ、案内のタイミングとかルート設定がすごく自分好みに仕上がってますね。今後はこっちを使おうかな。
CarPlay起動後のダッシュボード画面にしておけば、特にナビをさせるとかの必要がなくとも、周辺地図や音楽再生UIを表示させた状態で待機していてくれるので、「ちょっと使いたい」気分になった時に、さっと使えるあたりも良さそうです。
ただ、バイク利用を考えると、感圧式ディスプレイじゃないのは残念なポイントです。冬場に使っている布製グローブだと反応しなかったので、現状だとグローブを外さないと操作できません。革製グローブにすれば(特に静電対応をうたってなくても)反応してくれるので、グローブをそっちにするか……タッチペン付けちゃおうかなあ。
コメント
うーん???
一見理にかなって合理的になっているようだけど、システム的に複雑になっていませんか?
どっちかのスマホだけの使用にした方がすっきりすると思いますが、メカ好きとしてはこうゆう組み込み方、好きです!
利便性重視なので~。
こんばんは。
Android Autoに興味がわきいろいろ漁ってたらここにたどり着きました。大変参考になりすぐに影響されて速攻でC5を購入しました。先日到着して早速イジり倒してます。
そこで少し疑問が湧いたのですが、きたみさんは走行中に音楽は聴かれますか?
ナビ画面でスマホに入ってる音楽は操作出来るのに、SDに入ってる音楽ファイルは直接操作出来ないのは仕様なんでしょうかね・・・
CarPlayやAndroid Auto利用中は、Maxca側の機能は利用できないとかあっても不思議じゃないですよね。
実はうちの個体、ファームアップしようとして気づいたんですが、SDカードスロットが不良で認識不可でした(^-^;
なのでうちではSDを使ってどうというのはわからないんですよねー、お役に立てず申し訳ないです。
いつも楽しく読まさせております
私も早速購入しペアリングさせましたが 音質が悪いです
記事の中に
「CarPlayモニタ側のBluetooth設定を確認すると、接続プロファイルにA2DPを明示的に指定できる箇所があったので、それを設定することで従来のiPhoneとインカムを直結していた時と同等の音質に戻りました。」
とございましたが、具体的に何をどういじったか教えて頂くことは
可能でしょうか?
CarPlay接続の設定を済ませた後だと、そのスマホとの接続を選んで設定できる項目があって、そこでA2DPをONにできるようになってたんですよ。
明日か明後日か、バイクさわれる時間がとれたら、具体的なメニュー項目を確認してみますね。
確認してきました!
ペアリングをすでに済ませてあるとして、接続した状態でMaxcaのトップ画面に戻り…
[Setting]→[Bluetooth]→[Paired]→[iPhone(お使いの機種名)]
…とメニューを下りると、その端末との接続設定が開きます。そこでA2DPをONにすることができますよー。
お手数取らせてすいません 非常に助かりました
また何か有りましたら ご助言頂きたくよろしくお願いします
ヨコからすいません、このA2DPの設定ですが、電源オフ後も保持できてますか?それとも毎回設定されてますか?
なんか保持できないのでやり方があるのでしょうか。
今バタバタしてて実機さわって確認する時間が取れないんですが、何度か継続して使っていて音質が戻ることはないので保持されてると思います。ただ、設定画面を開くとオフになってる(開いた瞬間に設定が破棄されてる?)みたいな挙動をしてる気配はあります。
後日もう一度設定画面開いて確認しておきますね。