うちのMOTO GUZZI V7ちゃんも購入して10年が経ち、現行のV7 IIIとは色んなパーツの互換性がなくなってしまいました。それ自体はいいんですけど、問題は型落ちになったことでパーツの製造が打ち切られてしまうことです。
ただでさえマイナーな車種なのに、メーカーが製造を打ち切ったとなれば、まず流通が滞ることは想像に難くありません。中古市場も壊滅的だから、中古パーツがそう長く出回っているとも思えない。
そんなわけで、本格的に入手が難しくなる前に、手に入るものは手に入れておこうと、気になるパーツは今のうちに買っておくようにしています。特に中古でお安く程度の良いパーツが出た時は、即座にぱくんと食いついておくようにしています。
今回はそういう「気になるパーツ」のひとつ、インジェクションカバーを入手したので、交換してやるぜ!の巻なのです。
取り付けてみたけど、クリアランスが足りてません
まあ交換といっても単なる外装パーツなので、ネジを外してネジで取り付ければ終わり……と思って取りかかってみたら、これが意外とじゃまくさい。
まずガソリンタンクを上に持ち上げないと、脱着のためのキャップボルトにアクセスできません。しかしそのままだと当然両手はガソリンタンクをつかんでいるので、ボルトをゆるめることができやしない。
「前車のCB1300SFだと、こういう時はガソリンタンクにドライバーをつっかえ棒にして持ち上げておくことできたんだよなー、よく出来たバイクだったよなー」と懐かしく思い返すも、当然うちのV7さんがそんな気の利いた作りになっているはずもありません。適当な小箱を探してきて、それをフレームとガソリンタンクの間に突っ込むことで無理矢理スペースをこじ開けておきます。
で、やれやれと既存のカバーをはずし、今回のアルミ製インジェクションカバーに付け替えてやります。
できたーと思ったんですけど、どうもエンジンやインジェクターの配線?まわりとクリアランスがとれてません。すごくギリギリで、しかもパーツのエッジが切り立っているために、少し振動が加わると周囲に傷をつけまくりそうな怖さがあります。
ありますというか、実際黒いプラパーツ部分とはほぼ接触していて、少し傷がついてる……。
これは駄目だなあ、うちの年式に適合してないんだっけー?としばし考えて、「あ、こいつイタリアンなバイクなんだった」と思い出しました。
そうなんですよね、MOTO GUZZIっていかにもイタリアンな作りだから、こいつのパーツって、なにかと現場あわせでどうにかせいや的な精度なんですよ。ホンダ車みたいにネジ穴バッチリじゃなくて、穴が合わないんだったら合わせりゃいいじゃない?って作りなんでした。
要するに、隙間がないんだったら隙間ができるようにひん曲げりゃいいんですよ。
というわけで、「えい」とねじってみる。
おっけー、いい感じに周囲とのクリアランスがとれるようになりました。
ちらりとのぞく無垢な金属の質感がたまりませんね
コツをつかんだので、反対側も同じようにえいやとひん曲げて取り付けました。
最後にちょっとキャップボルトのネジ穴をなめちゃった気がしますけど、まあ取り外すものでもないからいいや。
適当にひん曲げたわりには、左右見比べても違和感なく付いてくれたんじゃないでしょうか。
シートにまたがろうとすると、こんな感じでタンクの両脇からちらりと。
やはりプラスチックにメッキしたものよりも、無垢の質感は良いですね。
いいもの見つけましたね。
今はV7Ⅲではなくて、V7(850)なんです。なので、V7Ⅲの純正部品も無くなりつつあります。
ところで、3月19日(日)に九十九谷展望公園で、モトグッチの集まりが有りました。
今回はトータル15台でしたが、「ステルビオ1200 4V」という非常に珍しいバイクも来ていました。
下記のFacebookのグループに詳細が載っています。
あ、そっか。もうIIIも型落ちなんですね。
ますます部品はおさえとかないとだなあ(~ヘ~)ウーン