当初はDreamweaverで快適なサイト管理・カスタマイズ環境を作るつもりでしたが、やっぱりどうもアプリケーションの作りと自分のやりたいことがマッチしなくて諦めました。今のDreamweaverって、WordPressで作る個人ブログみたいな、小規模CMS(コンテンツマネジメントシステム:Webの管理画面上で簡単にコンテンツの登録や更新ができるシステムのこと)で作るWebサイトにはあってないような気がするんですけど、ちゃんとわかってる人なら快適になるんでしょうか。
代わりに使うことにしたのが、先日紹介した本の中で知ったBracketsです。
Bracketsは動作が軽快なだけじゃなくて、とっつきやすさも軽快でいい
Dreamweaverを使ってて最初にぶち当たるのが、「サイトの定義」をしなきゃいけないということです。正直これがめちゃくちゃめんどくさい。俺は!今!ここの!この!ファイルをいじりたいだけなのに!なんで!サーバの!アドレスとか!!!って何度思ったことか。
といって、単品でファイルを開いて編集すれば済むかといえばそれはそれでまた違うんですよ。ある程度の関連性は見えるようにしながら、でもいちいちサイト全体なんて単位で管理させないで欲しい。
Bracketsの場合は、編集したいファイル群をまとめてあるフォルダを開くだけです。自分の場合、WordPressテーマであるCocoonの子テーマファイルをカスタマイズしたいわけだから、その子テーマフォルダを開けばいい。
これだけで、さわりたい場所とさわっちゃいけない場所を分けて、必要なファイルへのアクセスを全部確保できるんだからありがたい。ソフト自体も軽いので、パッと開いてパッとさわれる。どんな多機能にも勝ります。
とはいえカスタマイズしてると、たまに親テーマのファイルを確認したい時もあるんですけどね。クラス情報漁ったりとか。そういう時はBracketsをもうひとつ立ち上げてそっちで親テーマフォルダを開き、ファイル横断検索などを便利に活用しています。
シンプルでありながら、必要な機能を足し込んで自分の作業フローを構築できる多機能さも併せ持つ
やれ軽快だとか機能を絞り込んだとかいうと、エディタとしての機能自体はしょぼめになっているのかと思われそうですが、少なくともDreamweaver比で言うならそんなことは一切ありません。なんせ、出来がいいのでそのままDreamweaverのエディタ部分に今はこれが組み込まれてるほどです。
そうしたエディタ部分の高機能っぷりは、上のブログ記事から感じていただくとして、さらにいうならこのソフト、プラグインでいくらでも機能を足し込めるのです。たとえば自分は、FTP機能とGit機能を足して、次のような作業フローを組んでいます。
Google Chromeがどれだけ便利なテストツールかというのは昨日の記事でも書いた通り。
なのでサイトの表示と内容の検証部分はそれに任せて、Bracketsでは編集に専念。間をつなぐ保存~アップロードのパスと履歴管理部分にプラグインを使っています。
保存したらFTPのプラグインが自動的にアップロードしてくれます。保存した次の瞬間にはサイトに反映されているから、「いじる」のと「確認」する間にラグを生じさせることなくガシガシ書き進められる。そうやってカスタマイズした結果はGitによって意味のある単位ごとに履歴管理されているから、いざ「やばい間違えた、前の状態に戻そう」となった時にもファイル間の整合がとれなくて収拾がつかなくなるようなこともありません。
そして、これくらい機能を足した程度ならその軽快さにまったく影響が出ないBracketsというソフト。
本で紹介されていたわけですよね。超おすすめです。