せっかくブログを作り直したのだから、『Google AdsSense マネタイズの教科書 [完全版]』を読んで今ドキの流儀を勉強してみる

 自分の中でブログというのは好きな物を好きなように書き散らす場で、それに対する同好の士が集まってゆるいつながりのもとコミュニティができあがる。そんな古い考えを持っています。

 ただ、今年の3月にWordPressを使ってサイトを新しく作り直してみると、その過程で今までの自分が知らなかった便利なツールや、最適化された方法論などを知ることになります。確かにその方法論に従ってみれば、パソコンもタブレットもモバイル端末も自然と対応がなされていたり、手作業で行っていた更新作業の大半が簡便に行えるよう配慮されていたりする。

 そして、そうした最適化の多くが「収益化」という方向を見ていることは疑いようがありません。

 実践するかは別として、知らないものはまず知ってみなきゃはじまらないよねと、ブログをカスタマイズするための個別技術とは別に、根本の考え方を学んでみるべく、一番綺麗にまとまってそうなこの本を買ってみました。

 ブログの更新には少なくない時間を費やすだけに収益化を避けることはできず、収益化を考える時にGoogle AdSenseは外すわけにいきません。ならこれが一番評判良さそうだなーと思ったわけです。

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いかがでしたかブログに対する疑問が解消できた

 本の要旨としては、「Googleはどのようにサイトを評価するかを考え、それを前提とした作りにすることで安定して収益を上げる」に尽きます。そのためにGoogle検索でヒットする順位を上げる手法や、そのためのキーワード選定とページ構成はどのようにするべきかといった事柄が丁寧に述べられていました。

 本の内容に「なるほど」と思う一方で、だから「○○について調べてみました。うんたらかんたら。○○はまだわからないようです。いかがでしたか?」というブログが量産されるのかと納得したり、「Aという項目についてAとA’とA”とA”’という似た内容のページを並べて、さらにそれをAのまとめページとしてリンク集ページを作り、どれが最新でどれが本文なのかよくわからん」というサイトが多くなっているのは何故かという理由がよくわかりました。

 好きなものについて書くというスタート地点ではなくて、収益を上げることのみに最適化すると考えた時は、検索の上位を狙えるキーワードを選び、そのキーワードを本文にちりばめ、それをさらにリンクさせた上位まとめページを作ることがもっとも早道であるようです。
 その知識を悪用すると、ああしたサイトの乱造につながるんですね。

ブログで食べるが当たり前の時代になっているんだなと感慨深い

 本書を読んだ一番の驚きは、「ブログで食べる」ということが夢物語でも何でもなく、ちゃんと考え、実践して、身を立てている人が決して少なくはない(そしてその収入も素晴らしいものである)ことかもしれません。

 自分自身は、ブログに対してそこまでの気持ちはなく、基本的な立ち位置が本書の想定と大きく異なることは否めませんが、それでも「知っていてあえてやらない」のと「知らないからやらない」のは大きく違います。

 そして、せっかくブログを更新していくからには、より多くの人が訪れるサイトに育って欲しいのは正直な気持ちです。その結果、より多くの収益を上げるようになってくれると嬉しいなというのも正直な気持ちです。

 そんなわけで、本書を丸呑みする気持ちはないながらも、ここに書かれたエッセンスから、取り入れるべきものは取り入れつつ、より良いサイトに育てていけるといいなーなんて思うのでありました。

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