東京から大阪の実家へ帰る時の新幹線は、いつものぞみを利用しています。その方が速いし、なんといっても車両が新しくて設備が整っている。そう思っていたからです。
ところが、今回のぞみでは良い席が空いていなくて、久しぶりにひかりを利用してみたところ、「そんな常識古かったー!」と考えを改めることになりました。
ひかりが良いと思う理由その1 「めっちゃ空いてる」
東海道新幹線の利用は、基本的にスマートEXというサービスを利用して席を予約しています。モバイルSuicaとも連動させているので、改札の前でスマホアプリで列車検索してちょうどいい便を予約したらそのスマホを改札にあてて中に入れる超簡便さが最高にお気に入り。
この時、映画館の座席を予約するように完全に「この席」とピンポイントで指定して予約が取れるので、電源が使えて荷物を足元に置いても邪魔にならない車両先頭座席(できれば窓側)をいつも取るようにしてるんですが、この日はのぞみでは全然そうした席に空きがありませんでした。40分くらい後の便になってやっと1つ通路側の先頭座席が空いているぐらい。
ところが10分後に出発するひかりの座席をチェックしてみたら、これがびっくりするぐらいガラガラ。希望の座席を予約できるのはもちろん、これだけ空いていれば隣に人が来る率も相当低くて広々した使い方ができることでしょう。のぞみだとまずあり得ないことです。
実際、このひかりを利用して東京に着く最後まで、その3人掛けの席に自分以外の人が来ることはなく、ゆったり快適に広々空間を満喫することができました。
ひかりが良いと思う理由その2 「別にそんな遅くないし、値段も割安」
のぞみが速いのは周知の通り。東京~新大阪間で見ると、のぞみは2時間半程度で到着するのに対し、ひかりなら3時間ほど時間を要します。だから「座れればどこでもいいから、とにかく速く目的地に到着したい」場合はのぞみを選ぶのが間違いない。
ところが自分のように「長時間乗るのだから、そこで快適に過ごしてなんなら仕事をちょっと片付けたい」と思った場合、便をいくつか遅らせてでも「コンセントが備わっててカート付きバッグを足元に置ける席にしよっと」みたいな判断が働きます。先頭席はテーブルも大きいし、足元スペースが広いから荷物棚の取り合いもしなくて済むしと、とにかく便利なんですよ。
そうすると、便を1本遅らせるともうひかりとのぞみは10分程度しか到着時間が変わらなくなります。2本遅らせたらほぼ変わりません。今回みたいに「40分後の便」ともなると、ひかりにさっさと乗っちゃった方が速いわけです。
ちなみに運賃も少し違っていて、ひかりは普通車指定席が14,400円、のぞみは普通車指定席が14,720円と、ひかりの方が少しだけ安く済みます。
ひかりが良いと思う理由その3 「実は設備も充実してる」
で、一番僕が勘違いしていたのがここなんですが、今のひかりって、東海道新幹線の区間はすべてN700系車両に統一されているんですね。いまだに古い300系とかで走ってるものと思い込んでいました。
そんなわけで、車両先頭の座席を選べば(予約画面では窓側のみって書いてるんだけど、毎回ちゃんと各座席についてるから多分全部ついてるんじゃなかろか)必ずコンセントが備わっています。
前に座席がない分奥行きが広く作られてるテーブルとあわせて、ノートパソコンを使うのも楽勝楽勝。座席を軽くリクライニングさせた状態で、このテーブルの角にノートパソコンを立てかけて使うラッコさんスタイルもなかなかにお勧めです。
道程のネット利用はノートパソコン内蔵のLTE回線で行っていました。新幹線に無料WiFiが備わっているのは知っていたものの、「無料WiFiの類いはたいてい遅くて逆に不便、一度登録しちゃうと電波掴んでいちいち切り替わるのが迷惑ですらある」……という思いが強くて使う気が起きなかったんですよね。
でもせっかくなので、ちょっと試してみることにしました。
Free WiFiのアクセスポイントにつないでからWebブラウザを開くと、利用認証画面が出てきます。
なので「サービスを利用する」ボタンをぽちりと。これでネットが使えるようになります。
意外とサクサク画面が表示されるので、「あれれ?意外~」と思って回線速度を測ってみました。
うわ、十分ですね。これならはじめから使っていれば良かった。動画配信サービスで映画とか見るのもパケ代気にしなくていいじゃないですか。
そんなわけでひかりお勧めです
電源の不安もなく、ネットも無料でこれだけの回線速度が利用できるとなれば、2~30分の時間差なんて自分の場合は問題になりません。それよりも広々とその環境が享受できる方がよっぽどでかい。
ひかり、めっちゃいいですね。試してみて良かった。今後はこちらを優先して予約していくことにしようと思います。
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