昨日は確定申告に追われるかたわら、待ちに待った新刊の刷り上がる日とあって、わくわくしながら過ごしてました。
ってまあ、嘘なんですけど。
わくわくしてたのはほんと。何故ならカバーの見本が届く日だったからです。
カバーの色校があがってきたのでした
カバーの見本とはなんじゃらほいというと、こういう紙が届くのです。色校ってやつです。ちなみに上が書籍のカバー本体で、下のはその上にくるりと巻く帯のもの。
これで、想定通りの色が出ているか、イメージと大きく異なる箇所はないかを確認するわけですね。したがって、これが最終イメージではないですけど、ここから大きく変わることもまずありません。
これに実物同様のPP加工(Poly-Propylene加工: 透明フィルムでコーティングして強度を持たせたもの)を施して、実物サイズに裁断したものがこちら。
艶が出たことで、色に深みが出ていい感じにまとまっているように思えます。この、完成形が見えてくるあたりが、本を作っていて個人的に一番わくわくしてくるフェーズです。
束見本に巻いてみると本物みたいで楽しいのです
先月送られてきた束見本はまだとってあるので、そいつにくるりと巻いて実物気分を味わってみましょう。
遊んでるわけじゃないですよ? 色をしっかり確認する意味でも、なるべく実物に近い感じで見た方がいいに決まってますからね。そうなんですよ、遊んでるんじゃないですよ。
で、巻いてみた。
うっひょー、こうなるのかー。
今回は帯を外した時に、「派手過ぎず地味過ぎず」あたりになるようほんわか攻めてみました。
さらに帯を巻いてみる。うひひ。
帯を巻いた状態は書店で目を引くのが何より最優先だから押し出し強め。「フルカラーを強調してね」とお願いした意向をくんで、デザイナーさんがうまくまとめてくれました。
初版から比べてみると、色々とすけて見えるものがあって面白い
せっかくなので初版から改訂5版までを並べてみました。この初版を書いたのがフリーランスになった初年度なんですよね。なので変遷が見てとれて感慨深いです。
初版の時は、とにかく本のコンセプトを打ち出すのが大事だったんだなということがわかります。「目で見る→イメージがわかる→理解できる」ってやつですね。イラストに関しては、見せはするけど添え物的な感じ。
これが改訂2版になると、サーバくんが別途添えられてたりして、ちょっと微妙にイラストの存在感があがってきてる。
改訂3版になると、「イラストを見ればコンセプトはわかるでしょ」とばかりに、売り文句のあたりが露骨に小さくなり、その分イラストが場所を広げはじめます。
改訂4版ではとうとう「目で見る→…」は消えました。本文イラストを見せることが何より大事!って割り切り方。
そして改訂5版では、それがさらに推し進められて、「著者とイラストをとにかく見せろ!」みたいにまとめられた印象です。
中でも特に面白いのが著者名部分の変遷。
初版なんて「ルビ?」と問いたくなる小ささですよ。売りにならない文言に割くスペースはありませんから、これでも温情措置と言えます。それがちょっとずつ大きく目立つようになっていったんですよね。今回なんてイラストまでついちゃった。出世したもんです。
今回は紙も手ざわり重視のやわらかい印象のものにして、絵と色と紙の印象がマッチするように配慮しています。それだけにカバーだけじゃなくて、早く中身も詰まった実物を見たいなあと、書いた当人が一番完成を心待ちにしていたりして。
発売日は少し延びて来月の16日。どうぞよろしくお願いします。
今回もやはりサイン本、店頭に並ぶんですかねぇ。
札幌まで来てくれると嬉しいなぁ。
サイン本は出回る予定です。
ただ、札幌はないかなあ、耳にはしてないですね(^-^;
また川崎までサイン本書きに来てほしいなあ…
ありがとうございます。
こればっかりは、こちらで押しつけてまわるわけにもいかないもので(^-^;