Wacom プロペン用のグリップを3Dプリンタで自作してみた

 Wacomのタブレットを使用していると、多くの人がぶち当たるであろう問題が「ペンのゴムグリップが加水分解でぬるぬるになって気持ち悪い」というものです。もう20年以上Wacomのタブレットを乗り換えて来ていますが、世代交代を何度繰り返してもいっこうに解決してくれる気配がありません。

 そんなわけで、麻紐を巻き付けてみたり文具用のスポンジ状グリップを無理矢理取り付けてみたりと涙ぐましい努力を続けて、最終的には個人の方が作成販売している木製グリップに落ち着いていました。

 3Dプリンタを買ったらやってみたかったことのひとつが、このグリップ作りです。一見単純な形状なんですけど、内部には回り止めの溝が掘ってあったり、微妙に細々と寸法あわせが必要なんですよね。
 とはいえ、そこまで凝った形状というわけでもありません。そろそろ3Dソフトの操作にも慣れてきたので、今なら作れるんじゃないかなあと手を出してみることにしました。

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まずは単純な形状の滑り止め加工で作ってみる

 複雑なことを考えると億劫さばかりが先に立ってしまうので、まずは滑り止めとしてドットパターンが配置されているだけの単純な飾りでグリップを作ってみます。

 何度か試作を繰り返してその写真をTwitterにアップしてたら、海外のイラストレーターさんが数名好意的に食いついてきたので、俄然やる気が出てきて完成に至りました。

 さすが、レスポンスあるとやる気の継続性がぜんぜん違う。
 3Dプリンタ購入時に付属していたフィラメントがそろそろなくなりそうだったのもあって、つや消しの仕上がりが素敵なMODERAというフィラメントを新調して今回仕上げ出力に使ってみたんですが、その質感もなかなかいかしてます。超お気に入り。

ローレット加工の仕上げに挑戦してみよう

 海外の方からいただいた感想の中に「ダイヤ状のパターン仕上げもいいよね」というものがあったので、ローレット加工のことかな?と判断してそれっぽい仕上げにも挑戦してみることにしました。

 できたー!

 前述のドットパターンで仕上げたグリップも滑り止め感が良い感じでしたが、こちらはさらに強めに滑り止めがきいてくれます。ドットパターンの優しい肌触りも好きだけど、こっちの方が好みかな。

そんなわけで4種類そろえてみた

 せっかくだから、ボタン穴なし版も作ってバリエーションを揃えておくことにしました。

ローレット加工版 ボタン穴あり
ドットパターン版 ボタン穴あり
ローレット加工版 ボタン穴なし
ドットパターン版 ボタン穴なし

 こうやって並べてみると、商品っぽさがあっていいなあ……とうっとり。

ついでにプロペン3D用も作ってみる

 プロペン1とプロペン2は、内部の寸法に0.数ミリ程度の差がありますが、まあまあ互換を取るサイズで作っておくことも可能です。一方でボタン形状が異なるからそのままじゃ流用できないのがプロペン3D。

ワコム Wacom Pro Pen 3D (Intuos Pro/Cintiq Pro専用ペンデバイス) KP505 ブラック
Wacom(ワコム)
ワークフローをより効率化できる3つのサイドスイッチ。細めのグリップとなめらかな質感のプレミアムデザインのペン。

 実はこいつも現物を持っているので試しにあわせてみたところ、中の軸形状はプロペン2と同じようでした。
 なんだじゃあボタン形状だけ調整してやれば作れるのか。じゃあ作っておこう。

 ドラフト版を出力してサイズ合わせしたらだいたい良い感じ。

 もう0.数ミリだけボタン穴を縮めて完成かな。これもMODERAフィラメントで仕上げ出力しておこう。

 ガシガシと出力して遊んだ試作品の数々がこちら。

 なんかこういうの、工場っぽくて楽しいです。

コメント

  1. もう より:

    いやー、すごい。
    こーゆーのいいですよね。

    ますます、3Dプリンタが欲しくなってきている今日この頃です。笑

    • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

      はい、楽しいです。もうさんも是非買っちゃいましょう3Dプリンタ(笑)

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