たまに海外へ行くようになってから、密かに秘めている野望として「日本にいながらにしてドルを稼ぐ」というものがあります。海外行く度にいちいち「何ドル両替するか」とか考えるのめんどくさいし、日本円の稼ぎはじゅうぶんなアテができているから、為替ヘッジも兼ねて、それ以外に起こす仕事では、なるべく日本円以外の通貨を稼ぎたいと考えていたのです。
そんなわけで、ドルで売り上げてドルで受け取れる仕事は、米国で作った海外口座で受け取るように試みていました。実際、Kindle Direct Publishing (以下KDP)を利用して以前米国で売り上げが立った時は、ドルで生じた売上をそのまま米国口座に手数料無料で受け取ることができて、しめしめ計画通りと思ったものです。
このKDPでですね、先日オーストラリア在住の人がどうも僕の本を買ってくれたようなのです。わずか一冊の売上で得られる実入りはせいぜい数十円。それでも、海外で読んでもらえたというのはうれしいものだし、放置状態になっている米国口座にちゃりーんと久しぶりにお金が入るのもちょっとした喜びがあります。
しばらくして、その売上が入金されたであろう日に、米国口座を久しぶりにオンラインで開いてみました。
数十セント分増えているであろう口座は、不思議なことに、十ドル以上マイナスになっていたのです。
豪ドルと米ドルはどうも入金元がちがうっぽい
なんでだろうと入出金履歴をたどってみたところ、売上入金のタイミングで12ドルが引き落とされていました。この数字には覚えがあります。一番最初に米国の銀行に対してAmazonからの入金を問い合わせた時、「国外からの入金には12ドルの手数料がかかるよ」と返答されたのです。
これは、Amazonからの入金がアメリカ国内の送金ではなく、ドイツ銀行ロンドン支店からの海外送金になるという話があったからなんですが、その後実験してみたら米国Amazonで生じた売上は、上記のように手数料無料で振り込んでもらえたんですよね。
なので、「なんだ実際は大丈夫なんじゃないか」とほっとしてたんですけど、どうも豪ドルは勝手がちがったようです。しっかり12ドルの手数料を取られちゃった。
これはつまり、米国内の資金移動で使える電子送金(ACH Transfer)じゃなくて、手数料がかかる電信送金(Wire Transfer)が用いられたことを意味します。だから、多分これは米国外からの入金扱いになってしまったんでしょうね。
というところまで自分の記事で復習をして、あらためて入出金履歴を見ると、しっかり摘要欄に「Wire Transfer fee」と書かれていました。
わずか数十円の売上のために手数料を千円以上取られちゃったのか……と思うと喜びもどこへやら。悔しいなあ。
最近は銀行の両替手数料が値上げされてきて小額硬貨とかシャレにならない割合になって来ているというニュースが有りましたね。
油断してると思わぬトラップにひっかかりそうですね(^-^;