3Dプリンタを買ったらやりたいと思っていた大きな目標のひとつが「Wacomペンタブ用のペンに使うグリップを自作する」ことでした。
それで、先日来作って試して遊んでいたわけですが、これを見て「自分も欲しい」と言ってくださる方が国内外からぽつぽつ出てきまして、じゃあ何か方策を練ってみようと。そうして知ったのがDMMクリエイターズマーケットというサービスです。
ここは自分で作った3Dデータを様々な材質で出力してもらえるサービスなんですけど、なんとその3Dデータを販売用に回すこともできるんですね。データの登録後、出品手続きを済ませると、一般利用者がそのデータを出力指定して購入することができちゃうのです。
というわけで、どの程度のクオリティで仕上がるのか、2ヶ月ほど前にこのサービスを使って実際に出力してみました。
写真左側が、DMMのサービスでもっとも低廉な「PA12 ナチュラル(MJF)」という材質で出力してみたもの。右側が、最近お気に入りのマットブラック PLAフィラメントを使って自前の3Dプリンタで出力してみたものです。
素材表面の模様から右側(PLAフィラメント)の方が精度良く細かいところまで再現しているように見えますが、実際は左側(MJF)の方がバリもなく曲面もなめらか。綺麗な仕上がりです。しかも右側(PLAフィラメント)はプラスチック的な肌触りなのに対して、左側(MJF)は硬質な紙粘土といった感じの少しざらついた質感。これが、グリップとしては手に馴染みやすく、ちょうど良い案配なんですね。
それから2カ月、ずっと毎日このグリップを使っています。
やっぱり良い案配だという気持ちに変化がないので、出品手続きをして販売をはじめることにしました。下記がそのショップページになります。
品揃えはこちらの5種類
試作として作っていたものはすべて出品登録をしています。お好みに合う物があれば、是非試してみてください。
グリップの加工は「ドット加工」と「ローレット加工」の2パターンありますが、ローレット加工の方がよりグリップとして摩擦が強い仕上がりとなっています。反面、手への当たりは強いので、ほどよく滑り止めが効いて、ほどよく柔らかい感触が気持ち良いのはドット加工の方だと言えます。
Wacom プロペン2 / プロペン 用替えグリップ (ドット加工タイプ)
Wacom プロペン (KP-503E) および Wacom プロペン2 (KP-504E) 用の替えグリップです。摩擦力は若干抑え気味で手への当たりが柔らかい感触のドット加工タイプ。
販売ページはこちらになります。
Wacom プロペン2 / プロペン 用替えグリップ (ローレット加工タイプ)
Wacom プロペン (KP-503E) および Wacom プロペン2 (KP-504E) 用の替えグリップです。摩擦力を重視したローレット加工タイプ。
販売ページはこちらになります。
Wacom プロペン2 / プロペン 用替えグリップ (ドット加工タイプ・ボタン穴なし)
Wacom プロペン (KP-503E)、Wacom プロペン2 (KP-504E)、Wacom プロペン3D (KP-505) 用の替えグリップです。ボタン穴は空いていません。摩擦力は若干抑え気味で手への当たりが柔らかい感触のドット加工タイプ。
販売ページはこちらになります。
Wacom プロペン2 / プロペン 用替えグリップ (ローレット加工タイプ・ボタン穴なし)
Wacom プロペン (KP-503E)、Wacom プロペン2 (KP-504E)、Wacom プロペン3D (KP-505) 用の替えグリップです。ボタン穴は空いていません。摩擦力を重視したローレット加工タイプ。
販売ページはこちらになります。
Wacom プロペン3D 用替えグリップ (ローレット加工タイプ)
Wacom プロペン3D (KP-505) 用の替えグリップです。個人的に愛用しているため作りましたが、需要は高くないだろうなということで、摩擦力を重視したローレット加工タイプのみとなります。
販売ページはこちらになります。
使用感は上々らしいです、よろしくお願いします
ちなみにこのオリジナルグリップ、オキエイコさんというお友達イラストレーターさんが「いいないいな」と騒ぐので、試作で出力したものを試供品としてプレゼントしたんですね。
そしたら相当気に入る出来だったらしく、動画まで作って感謝してもらえました。
ちなみに話の中で出てた「きたみさん特製ペンホルダー」はこれです。
— オキエイコ@ねこ活 (@oki_soroe) 2021年2月16日
ご自身でデザイン・設計してご自宅の3Dプリンターで出力したっていう…(もはや神) pic.twitter.com/Sn6kU6yFXI
よかった、手に馴染むのは自分だけじゃなかった。
というわけで「気になってたよ!」という方は、是非上記出力サービスを利用して入手いただけますと幸いです。