『ゲーム・オブ・スローンズ』の余韻に浸っています

ゲーム・オブ・スローンズ』というのは、HBO製作のアメリカドラマ。個人的には「今まで見たアメドラの中で断トツNo.1の面白さ」だと思っていた長編物で、ヨーロッパを模したような架空の大陸で、多くの王家が絡まりあって権力闘争をし、そこに異形の存在が関わってきて人類存亡の危機に陥ったりする壮大なドラマです。

 あまりにドハマリしたもので、旧ブログサイトの方でも何度か記事を書いて騒いでました。

 シーズン7まで見ても熱狂っぷりはさめることなく、2周3周と見返して。そしてこの1年、4月の最終シーズン公開をずっと心待ちにしていたのです。

 そしていよいよ先月15日に世界同時放送が開始。
 そこからはアマゾンプライムのスターチャンネルEXを有料契約して、リアルタイム放送の始まる時刻10分前になると自宅のプロジェクター部屋にひきこもるのが毎週のお約束。放送日である月曜午前は仕事になんかなりゃしません。

 映画さながらに予算が投入された贅沢なつくりの、そして過去最高に大好きな作品となったこのドラマを、120インチの大画面で堪能しながら最終回へと近付いて行く。
 この1カ月とちょっとの間、本当に月曜日が楽しみでした。視聴後はそのまま余韻にひたって動けなくなるほど幸せな時間でした。これほどのドラマの本放送に立ち会えたことが嬉しい限りです。多分ずっと思い出に残ると思います。

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「終わらせる」ことはすごく価値のあることだと思った

 で、ここまでべた褒めしておいてあれなんですけど、冒頭で「断トツNo.1の面白さだと思っていた」と過去形にしてある通り、まあ酷いできの最終シーズンでした。なんせ展開が雑。もうすっごい雑。
 話のスジとしてはありかもしれんけどもという展開に、説得力を持たせる演出をすべてとばしまくってダイジェストでまとめましたという出来映えになっている印象なので、「なんでここをそんな巻きで雑にまとめちゃうのよ」と思わざるを得ない始末。
 振り返ってみればそうした雑さは前シーズンあたりでも顕著に出ていたんですけど、そこはすべてこの最終シーズンで盛り上がる尺を取るためだと思って目をつむっていたところなんですよね。それが蓋を開けてみたらその雑さのまま最後まで走り抜けられちゃってあらまあどうしようって感じで…。

 全世界同時放送するくらいに盛り上がったドラマなので、「あら残念ね」とあっさり流されるわけもなく、「脚本変えて撮り直せこのやろー!」と署名活動まで起きているようです。

 個人的には、演出は残念ではあるけれども、話の落とし所がどうしようもないとまでは感じていないので、「何はともあれ、これでジョンやデナーリスたちの物語が終わってしまった」と、大好きなものが思い出に変わる瞬間のさみしさみたいなものを感じてじんわりしています。

 正直途中までは「なんだこの展開!ひでー!大好きだったのに!」みたいな気持ちが大きくなりかけていたので、最後終わってテーマ音楽が流れてエンドロールを見ている時に、「良くも悪くも立ち会えたことに感謝だ、見れて良かった、大好きだ」という気持ちになるのは予想外でした。
 話をちゃんとたたむ、しっかり終わらせるというのは、こんなにも大きな効果があるんだなあ…と。

 ブルーレイBOXを買うほどの意気込みはもうなくなってしまいましたけど、少しの間を置いて最終シーズンを見返したら、もう一度最初からスターク家とターガリエン家の物語をおさらいして、自分の中にどんな感情が湧くのかを楽しみたいと思います。

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