
昨年からすっかり陶芸サークル方面にも足が向かなくなってしまい、といって家でやるわけでもなく、粘土をこねこねする生活から久しく遠のいてしまいました。
ただ、仕事場にくるといつも通る廊下の脇に乾燥棚があって、以前削りまで済ませたマグカップたちがそこにずっと並んでるんですよね。これが気になって、決定的に「やらない」までは気持ちが行かなかった感じ。いつかやらなきゃとひっかかってた。
今年の冬はカフェラテを好んで飲むようになったせいで、備え付けのマグカップでは数が足らなくなったこともあり、それじゃあこいつらを仕上げますかと素焼きまでやって、そっからまた放置して……としたものを、先日ようやく釉掛けして本焼きまで済ませました。超久しぶりに窯を開けるドキドキを味わって、やっぱりいいなーこの瞬間とか思ったり。
仕上がりはこんな感じ
焼いてみたといっても、窯が小さいので一度にさほど数は焼けません。そんなわけで、今回はペアマグを2種類と、空いたスペースに小皿を突っ込んで焼いてみました。
まず艶消し透明釉をかけたペアマグ。たぶん一番風合い良く仕上がるだろうと思ったので、一番形の揃っているものをこれに割り当てました。

いい感じ…ではあるけど、釉薬のかかってないところがもうちょっと赤く焼けて欲しかったかなあ。これだとあまりに特徴がない。
ちょっとお高めの黒い粘土買ってきてこの釉薬掛けたらかっこいいい感じに仕上がりそうです。
続いては白マット釉を掛けたペアマグ。

マット……か?ツヤ出ちゃってるやん。水分の配合をしくじっちゃったかな。
最後は小皿。これはまあ無難に艶消し透明釉を掛けておいたので問題なくできあがってるねと。

これは酒飲む時にツマミ用の皿として活躍しそうかな。
また強制合宿モードやんないとなあ
写真だとそれなりに綺麗な仕上がりに見えるものの、実物は「ちょっと小さくね?」というサイズ感で、日常使いには少し物足りなさが残ります。おしゃれ茶菓子とあわせてお客さんに出すサイズ感にはいいと思う。
ちなみにこれらのマグカップを仕上げずに放置してたのは一応理由があって、もともとは母親にプレゼントすると約束して作っていたものなんですよね。だから、渡せずに亡くなってしまった今となっては、それを焼いて自分で使うのもなんか心残りだし、かといって父親に渡すのもなんか違うしなあ……と。
それで、なんとなく気持ちの整理がつくまで置いといたのもある。
もう少ししたら一周忌なので、出来が良い艶消し透明釉の方を墓前に添えて、挨拶してこようかなあと今は思ってます。
で、それはそれとして。
この形状で、さらに一回りでかいやつを作りたいんだけど、あの時「(コツを)つかんだ!」と思ってからめっちゃくちゃに期間が空いちゃったもんで、でかいやつどころか同じサイズを作れるかどうかも自信がありません。
また強制合宿モードに入って腕を磨かないとだなあ。
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