受験を控える娘の大学見学に付き合って、東京工科大学のオープンキャンパスに行ってきた

 先週末は、当初箱根の大観山駐車場で行われる「MOTO GUZZI Eagle Day Japan 2019」に出かける予定でいました。

 そろそろうちのMOTO GUZZI V7 STONEも外装に手を入れていきたいと思っているので、集まってきたバイクを見て色んなカスタマイズ事例を参考にしたかったし、モンちゃんがMCやるっていうし、アメリカ行った時にいっつも一緒に遊んでもらってる友人カメラマンも現地行ってるというしで、こりゃ楽しそうだなと。

 ところがですね、「まあ、天気雨だったら行かないけどねー」と言ったら、「雨だったらオープンキャンパス一緒に行ってくれるの!?」って娘が嬉しそうにするんですよね。

 娘は現在高校2年生。大学進学をどうするか、何を専攻とするのか、もっといえば将来何を仕事にしたいのか、決めていかなきゃいけない年齢になりました。
 そうした進路のことでもあるし、しかもそない嬉しそうにされたら、そのへん放置してバイクでうひゃひゃーと遊びに出かけてると何だかとっても胸が痛みそう。

 そんなわけで、多分曇天模様で雨は降らずにもちそうだけど…と後ろ髪をひかれながらも、MOTO GUZZIのイベントはパス。こっちの大学見学に付き合わない選択肢はありませんでした。

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アーティスト志向ではなく、問題解決能力の育成という点が好印象

 なぜこの大学に興味を持ったのかというと、デザイン学部が良さそうだなーって思ったから。娘は進路の希望として、デザインにすごく傾きはじめているのです。

 僕はもともと美大に行きたいと思ったまま「どうせ周囲の反対がすごくてめんどくさいだろう」と、そっちの進路を選ばなかった人間で、後にイラストを仕事にした後も美大コンプレックスみたいなものをずっと抱えていました。
 ここ数年、色んな人に会うようにしてきた中で、「美大の人の志向は自分とはまったく別のベクトルであり、まったく違う人種だ」「自分の気質はむしろ美大は向いてない、行かなくて良かった」と思うに至り、いつしかこのコンプレックスは消えていました。

 そういう目でカリキュラムの説明を聞いていると、特にいいなーと思ったのが「アーティストを育成するのではなくて、企業や顧客の持つ問題をデザインという技能によって解決する能力を育てる」という点に主眼を置いているところでした。
 その視点で説明される授業内容がすごく楽しそうなんですよね。ここならば俺は多分学業に没頭したな楽しくて…と思う課題ばかり。ふと娘を見ると、同じように目を輝かせてます。

 そうか、大学って勉強したいことを勉強していいんだ。
 当たり前だけど今更そんな事実を再認識して、当時の自分にはまったくなかった「大人と進路について話し合える環境」「自分のやりたい勉強と設備があるか検証した上で選ぶ進路」「そのための受験勉強という明確な理由付け」という娘の立場がすごくうらやましくなったり。同時に少し切なくなったり。

 そもそもオープンキャンパスの参加者を見回すと女の子がめっちゃ多いんですよ。
 なんで俺はたいして興味を持てない機械科で、260人弱ぐらいいる学生の中1人しか女性がいないという男子校状態で4年間を過ごしていたのか…。自業自得とはいえアホだった…。

キャンパス内を見て回ると、ひたすらうらやましさが増すばかり

 全体説明を終えた後は、体験授業を受けてみたり、キャンパス内を色々と見て回ったりしてました。全体的な印象としては、自分がここに通ったらこんな制作をしてそう&この部屋にひたすらこもってそうと具体的に想像できる感じで、ものすごく楽しそう。
 一方で、意外と設備が「これなら個人でも揃えられそう」と思う域をさほど超えているように見えなかったところが少し気になりました。体験授業の内容が妙に今風の新しいところの表層をさらった感じだという印象だったこともあり、単に実務に入ったら使うであろうありきたりな機材を使って先行して職業訓練しておりますという話で終わっちゃうと嫌だなーみたいな。

 もっとも、ちらっと外側から眺めただけでそこまでわかるはずもないので、そのへんも気にしつつ、この後も色んな大学を見て回って、比較しながら決めていくことになるのかなあ。

 あと、学生さんの作品発表がされているギャラリーが楽しかったです。

 娘もがっつり食いついて見ていたので、よほど楽しかったみたい。

 本人が自分の将来を具体的に考えられるような、それで勉強に身が入るような、そんな進路選択ができるといいなあ。

  1. かなった より:

    『ネットワーク重要用語解説』からのファンです。
    あの頃のブログに、娘さんが登場され「髪が結えて楽しい~♪」と
    描かれていたのを思い出しました。

    もう、大学受験を考えるお歳なのですね。驚きました。
    大変かと思いますが、影ながらエールを送りたいと思います。

    そして、今後もブログや、きたみさんの本を楽しにしております。

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      ありがとうございます!

      懐かしい~、そういう4コマ描いてましたね。
      そうなんですよ、もう大学受験が目の前なのです。びっくりですよね。
      そんなにも長いことお付き合いいただき、本当にありがとうございます~。

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