『図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説』の改訂版が、来年の早い時期に出せると思います

 11月にこんな記事を書きました。

 ここに書いた通り、この後にキタミ式を3冊出す改訂作業があったり、連載を締めくくることになって、そのために決めなきゃいけないことや作業が色々出てきたりとあったわけですが、一応まだ伏せてあったのが「大きめの改訂作業」というやつでした。

 版元の出版計画をぽろっと漏らすわけにはいかないので、そりゃ伏せるわけです。でも一番の理由はそこじゃなくて「これ、終わんねえだろ……」と内心思っていたのが大きかったりします。なので時期を明らかにしたくなかったんですよね。
 でも、大きな山を越えたのでもうバラしても大丈夫(許可もとった)!
 『図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説』の新しい改訂版が出ます!来年の(多分)春ぐらいに出ますよ!!

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改訂版はこんなとこが変わりますねん

 まず目立つ変化としては、「セキュリティ編」として章がひとつ追加になります。不正アクセスの話とか、秘密鍵公開鍵の話とか。既存の章にも項目の追加や削除が入り、そのへん整理するのも兼ねて、改訂4版で8章立てだったものが、今回の版では10章立てになりました。

 で、今回「大きめの改訂作業」と言ってある通り、これが改訂作業のメインではありません。
 一番大きい変化は、従来2色刷りであった本の仕様が、今回フルカラーになったことです。こんな感じで、誌面で用いる色が使い放題になりました。

17年分の成長も反映させました

 『図解でよくわかる ネットワークの重要用語解説』という本は、僕がフリーランスになった初年度に手がけた本です。なので初版の制作は今から17年前。それから改訂を重ねて現在に至りますが、当然その中には17年前に書いたそのままのページも多数残されています。

 これがですね、正直今の自分の目で見てしまうとレベルが低いのです。内容的にもそうだし、Illustratorの操作にも慣れていないところが多かったから、それが絵のアラとして目に付くところも多々。いつか整理しないと駄目だと思っていました。

 そんなわけで今回、カラー化を機にすべてのページを描き直しています。
 たとえば無線LANだとこんな感じ。17年前は無線LAN自体がまだ珍しい存在だったので、記述も簡素にとどめてあるんですよね。それを考慮に入れてもこれじゃあかんと全面書き換えてる。

 内容的に描き直しが必要のない枯れた技術系のページについても、「すべてのページ」なので当然描き直してます。何故かというと、線が汚い。なんでこんなよれた線でOKにしてるんだよあの頃の俺!って気持ちを込めて全部描き直しました。

 あと、「説明の内容的にはOK、でも規格的には今の様相は少しちがうよね」っていう箇所は、線や絵のブラッシュアップにとどまらず、キャラクタそのものを作り直してます。たとえばこちらはケータイ編で「輻輳」を説明する一コマですが……

 今はガラケーじゃないよねってことで、メインがスマホに変わってたり。カラフルになったし、可愛くてお気に入りだったりします。

 絵だけじゃなくて、絵と対になっている左側のテキスト解説ページについても、やはりすべてのページを書き直しました。17年前の自分の文章と対峙するのはなかなかつらかったです(てにをはが酷くて)。

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次の10年も愛されるといいな……と

 初版の刊行から17年。その間ずっと毎年印税を運んできてくれて、動きが止まるようなこともなく、こうして全面ブラッシュアップする機会もいただいてと、本が売れないと言われる現代にあってかなり幸せな本になってくれました。

 でもこの本を「幸せな本」と思う理由は売上面じゃなく、感想をいただく機会とその内容に起因しています。

 この本って、「先輩に教えてもらって買いました」という率がもの凄く高いんですよ。あと「先輩にもらった(先輩は最新の版を買い直すらしい)」とかいう話がとにかく多い。そして、「その先輩もその上の先輩から教えてもらって買ったそうです」と、この17年、ずっと愛されて受け継がれてきた過程を、感想という形でいただくことが本当に多い本でした。

 そして同時に、「初期にすごく助けられて、今もバイブル代わりにずっとかたわらに置いています」という嬉しい声もちょこちょこといただきます。

 今回大型改訂しようとなって、まずまっさきに浮かんだのが、そういう人たちに届けたいということでした。そうやってこの本を愛してくれた人たちが、これなら買い換えたいと思えるぐらいの本にしたいなと。
 それは同時に、ここからの10年を再び愛してもらえる本にするための、大事な基礎工事でもあると思っています。

 思い返せば初版の頃は、全然企画会議も通らなくて、いざ出せるとなっても「こんな絵が表紙を飾っていたら職場で恥ずかしくて本が出せない人も多いだろうから」という理由で、自分の絵がカバーを飾ることも許されませんでした。これは恨み言じゃなくて、実際そういう時代でした。

 そうした逆風の中を乗り越えてきて、今では次の10年も考えることができる。そういう本に、初年度で出会えた&生み出すことができた幸運に感謝しつつ。

 来春、無事発売となりましたら、是非手に取ってみていただけますと幸いです。

コメント

  1. ささき より:

    初めまして。
    現在中小企業診断士の勉強を独学でしているものです。
    きたみ先生の本著を先輩診断士に教えていただき最新版を調べておりました。
    本ブログで今年の春に最新版が発売になるそうですが、
    いつ頃になりますでしょうか。。。

    中小企業診断士には「経営情報システム」という科目があるのですが、
    初心者の私にはチンプンカンプン、
    性格上全体像をしっかりと学びたい方なので、
    用語をずらずら暗記だけをする気になれません。

    今年の7月に試験なのですが、
    この科目が私にとってのヤマになりそうです。

    発売時期をいち早く知る手立てはありますでしょうか。

    • ささき より:

      上記コメントを投稿したものです。
      きたみ先生、大変失礼いたしました。
      発売時期等の情報は出版社へ確認するのが普通でした。
      発売を楽しみにしております。

      • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

        お問い合わせありがとうございます。拙著を頼りにしてもらえて嬉しいです。

        発売時期は3月を予定しています。詳しい日付については、出版社の方に確認をとると、今時点で言える詳細を教えてもらえると思います。

        ご検討よろしくお願いします m(_ _)m

  2. 匿名 より:

    わざわざご返信くださりありがとうございました!
    また目安もお教えくださり感謝しております。

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