BMW X3 (F25) に Qi充電スペースを追加するのだ – その2

 前回外れちゃったQi充電台パーツをさてどうするか。

 おそらくはまた茂原の整備工場に持っていけば、やり直しはしてくれることでしょう。ただ、どうも外れたパーツの裏面を見てると作業の杜撰さが目につきます。
 たとえば今回の部品同士はがっちり合わさらないし、片側は格子状に肉抜きされている状態なので、そのまま合わせても接着面積が確保できません。ところが何の工夫もなく両面テープで雑に貼り付けただけ。しかも粘着度も高くないタイプ。そりゃ取れるわという作業内容でした。

 考えてみたら作業完了後の引き渡し時にも、このパーツはドリンクホルダーの蓋を動かしただけでバコンと外れたんですよね。作業直後だからまだ粘着性が発揮されてないのかもしれない、しばらく待てばがっちり付くだろうと思って流したんですけど……その場で言うべきだったなあ。

 すぐ見える場所でもこの状態。じゃあ裏側はどんなことにされているのかというのも気になります。何より、受け付けた社長さんは愛想良かったけど、工場内のツナギ来た人たちは、挨拶しても全員完璧に無視だったって態度がこの作業結果と完全一致で違和感がありません。

 こりゃ、あの整備工場信用できないな。

 というわけで、自分でやることにしました。やれやれです。

スポンサーリンク

まずはシフトパネルを外しましょう

 手順は前回紹介したYouTube映像の通りなので、それを真似ていくことになります。
 まずはシフトパネルを外すために、内装剥がしを後部隅っこあたりに差し込んで、ぐいと上に持ち上げます(内装が傷つくのでてこの原理とかは使わない)。

 右側をちょっと持ち上げたら今度は左側。

 そうして左右交互に少しずつ前へ移動しながら持ち上げていくと、どこかのタイミングでバコンと全ての爪が外れて上に持ち上がるようになります。

 持ち上げたら右側のケーブルを2箇所(白いコネクタと黒いコネクタ)を外す。

 左側にもケーブルがつながってるので、これを1箇所(青いコネクタ)外してやる。

 これで、シフトパネルを完全に外すことができました。

ドリンクホルダーも外しましょう……と思ったら、思わぬ伏兵に涙目

 続いては本命であるドリンクホルダーの脱着に移ります。
 ホルダー内底面に敷いてあるゴムシートは引っ張れば取れるので、真ん中の出っ張りあたりをつまんで上に持ち上げます。そうすると、下から3本のボルトが顔を見せるので、これも外します。

 で、ドリンクホルダーを外すには、その上に覆い被さるプラスチックカバーを外さないといけません。ところがこれが意外に外れてくれない。

 内装剥がしであちこち探ってみるも取れそうな爪の感触はない。でも引っ張っても途中から外れなくなってる。ここでかなり悩みました。車内は暑いし、無理したらセンターコンソールを傷だらけにしそうだし、このカバー自体もバキッと割れそうな怖さがあるし……。

 結論から言うと、左右中央あたりで、でかい爪ががっちりはまってるだけでした。なのでそのあたりを保持して、下方向に力を入れて押し下げてやれば外れます。

 外してみれば左右に大きく存在感を見せている金属製の爪ですが、少し内側に入った位置にあるため、内装剥がしではまるで存在を感知できませんでした。隙間からライトで照らしたら、うっすら光を反射する銀色の爪みたいなものが見えたから何とかわかりましたけど。
 ここは真面目に諦めかけました……疲れた。

スポンサーリンク

今度こそドリンクホルダ-を外しましょう

 よしこれでドリンクホルダーが外せる!と思ったら、これもそう簡単には進まない。知恵の輪状態にパーツがはめ合っている状態なので、普通に引っ張っても持ち上げても手前に出てきてはくれません。

 まずドリンクホルダ-の上に被さっている枠の手前3箇所の爪を外します。次に左右それぞれ3箇所ずつある爪を外す……んだけど、うち奥の2つは手が入らない場所なので、内装はがしやマイナスドライバーでなんとかかんとか外すようにしないと駄目な様子。
 そうすると枠が手前から持ち上がるので、隙間に手を差し込んでいって、枠の裏側を留めてある爪を「奥に押し込みながら上に持ち上げる」感じで外す。これが外れたらラッキーレベルでよくわかんない。

 運良く外れてくれたらさらにそのまま上の方に持ち上げて、ドリンクホルダ-本体側の溝と噛み合っている奥の板状の突起を上側に抜くように力を入れながら手前に引っ張ってくると……バキバキ言ってる……折れる折れる折れないでお願いバキバキうひー……と涙目になりながら意志を強く持って引っ張ってくると、なんとか枠が取り外せます。

 そこまでやったら、ドリンクホルダ-本体を取り出すだけ。なんとかこれで、Qi充電台を再接着加工する下準備が整いました。疲れた。

 ……なんで業者任せにしようとしたのに、こんな汗だくで作業してるんだろうおれ……。

  1. 匿名 より:

     車の内装バラシに極めて重要な要素の「真摯な祈り」「折れない心(とパーツの爪)」「なんかよう分からんけど外れたわ」が詰まったいい記事ですね。
     涙無しには読めない・・・。

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      ありがとうございます(^-^;
      内装いじるのって、ほんと爪とのせめぎ合いが多いので精神的にすごく疲れます……。

  2. kazu より:

    若い頃はこの作業が楽しいんだよね
    40を過ぎると苦痛になってくる…

スポンサーリンク