AI時代到来に備えて、あれこれ勉強するべくGeforce RTX 4090を買ってみた

 昨年から急速に実用ベースへと入りつつあるAI関連の各種サービス。自分の仕事に直結するイラスト関係はもちろん、文章、音楽、音声、効果音、動画などなど、ありとあらゆる創作系作業にAIの自動生成技術が活用されはじめています。

 その活用法に対する賛否は様々あれど、とりあえず知らなきゃ何もはじまらないと、現時点でコンシューマー向きとしては最強であろうGeforce RTX 4090を搭載したグラフィックボードを買ってみました。

 AI関係については見ないまま過ごすわけにもいかないので、元々パソコンを新しくする時点でRTX 4080あたりは買うつもりでいたんですけど……まさか最上位モデルを買っちゃうとはなあ。うっかり中古で安くなってるRTX 4090を見たら購入ボタンを押す手が止められませんでした。

 「安くなってる」といっても、お値段は22万円ちょっと。
 中古なので、当然初期不良期間の保証しかありません。2~3年は壊れないでねとひたすら祈るばかりです。

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PCケースの中がヒートシンクでいっぱい

 それではさっそく載せ替えましょう。今まで使っていたのは、MSIのGeForce GTX 1060。写真手前のものがそうです。

 これはこれで、購入した当時も「グラフィックボードもでかくなったなあ」と思っていたんですが、RTX 4090と比べたらものすごくスリム&コンパクトに見えちゃいます。

 2スロット占有だったGTX 1060から、3スロット占有のサイズになったRTX 4090。PCケース内での存在感もさすがです。CPU用の巨大なファンレスヒートシンクとあわせて、ケースの中がヒートシンクで埋め尽くされる感じがたまりません。

 とはいえ、実はPCケース自体も負けじと大きなサイズなので、真横から見るとそんなでもなかったりして。けっこう余裕しゃくしゃくでおさまってますね。

 ちなみに電源はCorsairのHX1000というモデルなので、PCI-E5.0用の12VHPWR補助電源ケーブルは付属していません。そのため、こちらのケーブルを別途購入して接続しました。

 ケーブル自体がかなりやわらかい作りになっていて、グラフィックボード側の補助電源コネクタに嫌な感じの負荷がかかることがありません。扱いやすくて良かったです。

とりあえずゲームで性能を実感してみる

 最強極まりないグラフィックボードを実装したからには、そのパワーを余すところなく生かしきった何かを体感したいのは人の世の常というやつです。

 今試すんだったらこれかなあと、ハリーポッターシリーズにはまったく興味がないながら、こちらのゲームを買ってみました。『ホグワーツ・レガシー』といいます。

 いや今どきのゲームってすごいですね。世界観が完全に映像美として作り込まれていて、否応なくゲーム世界に引き込まれます。
 RTX 4090だと、レイトレーシングを切っていれば4K解像度でプレイしても余裕。さすがに4Kでレイトレーシング最高設定にすると60fpsを頻繁に下回りだすので、今はWQHD解像度をDLSSでアップスケーリング処理させて、かつレイトレーシング最高設定でプレイしています。これだと「たまーに60fps切ることがあるかなあ」くらい。電気代が怖いから上限フレームレートを60fpsに抑えてモニターと同期させているため、これだけフレームレートが出ていてくれれば個人的には満足です。

 それにしてもこのゲームは楽しい。グラフィックだけじゃなく操作性も意外と良くて、「ゼルダみたいだ!」と思わせる操作感もちらほらあって飽きません。

Stable Diffusionを使ってAI絵を生成させてみた

 うっかりゲームが楽しくて満足しちゃいそうになりますが、本題はAI関係の調査とお勉強です。とりあえずは取っかかり易いところとして、情報がまとまっているAIイラストまわりを試してみるとしましょう。
 こちらのサイトが参考になりました。Stable Diffusionという画像生成AIをローカル環境で使えるようにセットアップを済ませます。

 ローカルといっても専用のアプリケーションがあるわけじゃなくて、Webサービスをローカルで稼働するような形態みたい。セットアップ後は、ローカルのアドレスを叩いてWebブラウザ経由でイラスト生成の指示を出すことになります。こんな画面です。

 どんな絵を生成させたいか英語でキーワードを入力して、右上にあるオレンジ色の「Generate」ってボタンを押すと1秒くらいでポンと絵が出来る。押す度に違う絵が出てくるので、「Generate」ボタンをポンポン押してると次から次へと新しい絵が生み出されます。

 とりあえず色々タコを描かせてみました。

 自分の求める絵のためにどのようなキーワードを与えるか。案外これはこれで大変で、「プロンプトエンジニア」なる呼称が出てくるのもさもありなんという感じです。ただ、しれっと嘘が混じった絵になって出てくるあたりは、ChatGPTに質問をして返ってきた文章を見てもそうですけど、AIになんかやらせた場合の共通項な感じですね。

 ひとまずは「何ができて何ができないのか」がある程度わかるくらいまでは、継続して使用感を確かめていきたいと思います。

コメント

  1. デコピン より:

    すごいなあ。20万円越えのグラフィックボードですか。しかも中古でそのお値段!新品だったらいくらするのかな。私ら一般人には20万円あるなら、新品のパソコンですね。

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      ほんと、丸々パソコン1台分ですよね~。頑張って活用したいと思います(^-^;

  2. あれく より:

    私も購入予定ですが
    心に決めてるとはいえ迷いますよねぇ
    新品だと30万からハイエンドモデルだと36万・・・少しでも安くなるまで待つか?

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      昨年末くらいは、マイニングブームが終わったから40xxシリーズは安くなると思ってたんですよねー。そしたらAIブームが来ちゃってまったく値下がりしそうにないから諦めました(^-^;

  3. 匿名 より:

    フレームレート制限してたら4090の意味全く無くて草

  4. 匿名 より:

    きたみさんの絵をラーニングさせて仕事をさせるってのはどうでしょう(笑)

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      それもいずれ試してみたいことのひとつです!(^-^)/

  5. 匿名 より:

    マザボは古いままで交換ですか
    もしそのままなら、フルに活用できないが
    実験としてはありですね

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      Z690マザーなので古いっちゃ古いですが、換えるほどでもないと思いますけどね(^-^;

  6. 匿名 より:

    設定によると思いますが、ai画像を1枚生成するのにどのくらいの時間かかるんですか?

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      テキストから512×512サイズの画像吐き出すのなら1~2秒くらいでポンと出てきますね。

  7. 匿名 より:

    自分で描いたタコが一番かわいくてすき

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