先日買ったアストロGXに、プロシェードをつけました

 先日購入したARAIのアストロGXというヘルメット。

 この後に、プロシェードを付けて、インカムを付けて……とすることで完成形になるわけなんですけども、取り急ぎプロシェードの方を取り付けました。1カ月前くらいに。

 あ、プロシェードというのは、ヘルメットのバイザー上に、もう一枚黒いサンバイザー(シェード)が重なったオプションのバイザーシステムです。普段はこのシェードを降ろして日差しを遮り、夜やトンネルの中ではシェードを上げてクリアシールドとして使える品。

アライ(Arai) プロシェードシステム VAS-V用 (旧品番:1070) 011070
アライ(Arai)
新旧品番が混在しております。仕様変更は御座いませんので、使用に問題は御座いません。

 正直このプロシェードにはあまり良い印象を持っていなくて、「走行中シェードあげてる状態だと風であおられそうだなあ」とか、「シェードあげた状態がどう見てもバイファムなんだよなあ」とか思ってました。

 そのあたりの印象の変化も含めて、軽くレビューしたいと思います。

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外観チェック

 まずはさっくり外観チェック。プロシェードシステムにバイザーを付け替えた後の基本スタイルがこちらになります。

 以前見た時はもっと中途半端な覆い方だったような気がするんですけど、現行品はシェードがシールドを覆う範囲が広がっていて、2/3くらい覆ってくれるようになっています。これならぱっと見、スモークシールドみたいになっていていいなーと好印象。

 シェードをあげるとこんな感じになります。うん、バイファムですね。まごうかたなきバイファム。

 うーん、でも現物を見る印象は、以前思ったほどには「かっこ悪い」感ないかも。オフメットとの合いの子だと思えばそんな感じに見えなくもない。

 正面から見た図。意外と下の方まで覆ってくれるんですよね。

 それでいて持ち上げた時の飛び出しがこの程度でおさまってるというのは良くできてるなあ……と。

 で、開口部である下1/3にはノーズディフレクターがあるので、結局ここも顔は隠されています。

 シェードで覆える部分を、上げ下げした時のバランス込みで可能な限り大きく取っていて、うまく考えられたシステムだなあと感心しました。

取り付け直後の使用感

 取り付け直後、まず抱いた感想は「これ、固い……」です。シェードを上げようとするも全然動かない。素手で持ち上げようとしたら手の方が痛くなってきたので、グローブを付けてヘルメットを被った状態で上げようとしてみたんだけどやっぱり固くて上がらない。なんだこれ。

 シェードを上げ下げしたい時は走行中が多いと思うんですよね。でもこれじゃとても片手で操作するなんて無理。固すぎて、両手でがっちり掴んで「バキッ」と跳ね上げるしかないので、バイザー全体を持ち上げる方がよほど手間がないとすら思えます。

 いくらなんでもこれは固すぎておかしい気がしたので、いったんシェードだけを取り外して、爪の部分にヘルメット購入時に付属していたシリコンオイルをたっぷり塗布してやりました。これで馴染んでスムーズに開くようになってくれるといいけど……。

 続いては走行時の印象。昔、この手のサンバイザーが欲しくなって、インナーバイザー式のOGK Kamuiというヘルメットを使っていたことがあります。

 この時は、サンバイザーに覆われた部分とそれ以外との明暗差が激しくて、逆に目がくらみやすいというか、あまり良い印象は持てず、早々に使わなくなってしまいました。

当時描いたイラスト

 この点が今回も少し不安だったんですけど、プロシェードではこの問題は起きませんでした。

 開口部がKamuiよりも下まで取られているからでしょうか。クリア部分の視界に入るのは、ハンドルに設置されたナビやメーター部分がほとんどをしめていて、そこはむしろクリア部分で見たい(特にナビ)箇所なので大歓迎。多分Kamuiの時は道路の照り返しがまぶしかったと思うんですけど、そこはうまくシェードでガードしてくれているようです。

1カ月使用してみての感想

 そんな感じで使い始めて1カ月。今ではすっかりお気に入りになっています。

 まず一番初めに感じた「固い!」という問題。シリコンオイルを塗布したことで多少スムーズになりまして、そこからさらにしばらく使ってたら、もう片手でシャコシャコ上げ下げできるほどに動きの固さ渋さはなくなりました。それでいて、夜間走行中に簡単に下りてくることもなく、使用感は上々です。

 1カ月の間に、走行中何度かわざとシェードを上げた状態で首を左右に少し大げさ目に振ってみましたが、一番不安だった「風にあおられるんじゃないか」という挙動はなく、うまく風をいなしてくれているようです。少しいじわるなテストとして、ちょっと上を見上げて跳ね上げたシェードの裏側部分に風を受けやすくもしてみたんですけど、それでも不安になる挙動はなし。
 えー、ほんと良くできてる。
 とはいえ、一般道の60km前後の速度で試しただけなので、高速走行などではどうなのか、風の強い日はどうなのか、そのへんはまだ試しきれていません。

 アストロGX自体も、頭部の側面から頬骨・顎のエラ部分までを包み込むように保持してくれる感触が実に気持ち良く、「頭の鉢部分が締め付けられて痛くなるかも」という心配も杞憂に終わり、とてもとても被り心地が良いので大のお気に入りになっています。そこへきてさらにこのプロシェードもすっかりお気に入りとなり、「いやあ良い物買ったなあ」感がものすごくてもうニコニコ。

 あとは早くインカムも取り付けて、完成状態にしたいですね。

  1. デコピン より:

    晩秋から早春にかけて、朝夕のお日様が目線に入り結構まぶしいので、サンバイザーが付いたヘルメットが欲しいと思っています。内蔵のサンシェードだと、峠道を走っていると明暗がかなりあり走っていて怖いのです。
    このアライのプロシェードはそのような役目も果たせそうですか。

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      自分も外房へ遊びに行って夕方帰ると西日に向かって走る感じになり、これがものすごく怖いです(笑)
      プロシェードは完全にスモークシールドが一枚足される感じになるから、かなり効力を発揮してくれるんじゃないかなーと期待はしてます。でもまだ試せてないんですよねー😅

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