前回は加水分解で酷いことになっていた外装を綺麗にしたBluetoothインカム。
引き続き今度は劣化したバッテリーの交換作業に入ります。
というか正直なところ、当初は買い換えるつもりだったんですよ。でも、たまたまAmazonでこんな品が売ってるのを見つけてしまったんですよね。
わずか1,799円で中のバッテリーが調達できちゃうとなれば……選ばない手はないというか、「分解する口実ができちゃった」という感じで試したくなるじゃないですか。むしろ試したいじゃないですか。
そうなんですよね。なんだかんだと理由をつけましたけど、はっきり言えば「やっすい交換用バッテリーを見つけちゃったから、それと入れ換えて復活させられるのか試したくなった」だけです。買い換えろうんぬんという心の声よりも、「うひょ面白そう」な声がでかかっただけです。
インカムの背面には「分解していいよ」といわんばかりに、わかりやすくネジ穴が3カ所見えるようになっています。
このネジを外してみて、無事バッテリーの交換にまでたどり着けるのか。わくわくしながら試してみましょう。
使用工具の紹介
分解には、AliExpressでお安く買った、こちらの特殊工具キットを使います。こんだけ特殊ビットが揃っていれば、まあ何かしら合うでしょう。
ちなみにこれ、1,500円程度で買えちゃうセットなんですけど、ビットをセットするハンドルのお尻がちゃんと回るようになってるので、手のひらで押し込みつつ人差し指と親指で軸をくりくり回すのがやりやすくて良いです。そうじゃないと精密ネジとか簡単になめちゃいますからね。
ケースもスライドして押し込むとロックがかかる作りで、へんにひっかかることなく精度良くスルッと入ってカチッとハマるのが気持ち良い。お気に入りです。
と思ったら、今だと日本のAmazonでも扱ってるのね。これと同じかな。
ちなみに今回の作業には星形の2.0ビットを用います。
前後のビットをいくつかはめて軽く力をかけてみた感じ、これかなあと。
筐体を開き、バッテリーを入れ換えます
はたしてどうかなあとわくわくしながら星形のネジを3カ所外すと、筐体のはめあわせにうっすら隙間が見えてきたので、爪を突っ込んで力を入れる……と、あっさりパカッと開きました。
中身を見れば一目瞭然。コネクタを外してバッテリー取り出せばいいだけですね。
上が取り出した純正バッテリーで、下がAmazonで買った交換用バッテリー。
純正バッテリーは筐体に両面テープで固定されていたため、スペック印字部分が接着剤で変質して見えづらくなっています。多分容量は400mAhじゃないかなあ。交換品は500mAhなので、ちょっと増量してますね。
ここで登場するのが、毎回この手の作業をする時に使っているニトムズの『はがせる両面テープ(厚手)』さん。
純正がされていたのと同じように、両面テープでペタリと貼り付けて元のようにコネクタをつなぎます。
そしたら取り外した星形ネジを元の穴に戻してくりくりと締め込んで……
交換完了!工具さえあれば簡単にできる容易な作りでした!
充電と動作チェック
では動作チェックに入ります。無水エタノールでゴシゴシやる時にかなり乱暴に扱っていたため、内心ちょっとだけ「中に水分入って壊した可能性は0じゃない」ことを心配しながらマイクロUSBケーブルをつなぎます。
充電状態に入ったことを示す赤ランプがついて、まずはほっとひと安心。
元々ある程度は充電されていたようで、1時間くらいで満充電を示す青ランプが点りました。
ヘルメットにつなぎ、Bluetooth接続したスマホから音楽を飛ばしてみて、「ちゃんと音声を受信する」「ジョグダイヤル操作で音量の上げ下げができる」「ジョグダイヤル操作で次曲/前曲に遷移できる」「その状態で赤ボタンを押してGoogleアシスタントを呼び出せる」「ヘルメット内のマイクに話しかけてGoogleアシスタントがリクエストに応えてくれる」といった一連の動作をチェック。いずれも問題なし。
続けて、そのまま音楽を流しっぱなしにして、どれだけバッテリーが持つかの耐久試験を行います。夜19時にテスト開始で、夜24時になっても無事動作を続けています。いったん帰宅するため、音楽は停止、インカムの電源自体はONのままで帰宅。翌朝10時に出勤してみたらまだ電源がONのままだったので再び音楽を再生開始。1時間くらいでさすがに電源切れるだろうと思うも、これが全然終わらない。
インカムの耐久試験のつもりが、自分自身の耐久試験めいてきました。ずっと鳴ってるのうるさい……。
結局その後、インカムが「Lowバッテリー」とアラートをあげて電源が切れたのは夕方18時になったあたりのことでした。
結果としては、電源がONだった時間はトータル23時間程度で、音楽を流していた時間だけを抜き出すと約13時間だったことになります。待ち受け状態で最低でも23時間、連続再生なら最低13時間はもつと考えれば、稼働時間としてはじゅうぶん。これなら問題ないでしょう。
バッテリーがすっかり空っぽになったので、この状態でもう一度マイクロUSBケーブルを挿して再充電。これも問題なく完了して試験終了です。
そんなわけで、外装も綺麗になったし、バッテリーも新品状態に戻ったしと、SENA SMH5のリフレッシュ作業は無事終わりました。まったく動作に不満を感じなくなったので、もう数年ほどこいつとのんびり付き合いつつ、いずれ「より音質が良く(SMH5は音がシャリシャリしててあまり良くない)」「同等以上にコンパクトで」「USB-Cで充電できる」仕様の製品が出てきたら、それに乗り換えたいなと思います。
今年初めにヘルメットを新調したときに、安いインカムでお勧めをライコランドで聞いたら、セナの5Sを進められて購入しました。(2万円ちょっと)
スマホとの接続は早くて良いのですが、なぜかスマホに入れたアプリとはなかなかつながりませんでした。1日使っていてもバッテリーは大丈夫なのはありがたいです。
ただ、本体をヘルメットから外すのはチョット面倒くさいです。
SENAはすっかり定番品になりましたよね。
SENA 5Sは僕も最有力乗り換え候補でした。コンパクトだしジョグも使いやすくていいですよね。