製品モニターとして、アネスト岩田の横浜本社に行ってきた

 ある日Twitterを眺めていたところ、こんなツイートが目にとまりました。

 SPARMAX JAPANといえば、アネスト岩田の持つエアブラシ関連商品ブランド。最近はノズルボトルを取り替えるだけで色替え可能なエアブラシのFLYER-SRが話題ですね。

アネスト岩田 SPARMAX 超軽量エアーブラシ フライヤー FLYER-SR
ANEST IWATA
タイプ:シングルアクション(エアと塗料が同時に出る、操作とメンテナンスが簡単)

 その少し前にも、小型なのにパワフルな中高圧コンプレッサのPOWER-Xが人気になったりと、個人的に注目度の高い製品を販売している会社です。

 そこが出す新製品となれば当然それは期待大なわけで……。
 塗装用品に対して造詣が深いわけでもないので不適格とはねられちゃうかなーと思いつつ、ダメ元で申し込んでみたところこれが「OK」の返事。ウキウキで横浜本社におじゃまさせていただきました。
 デザフェス明けで疲れきっていてどうにも仕事をするような気分じゃなかったので、リハビリがわりにちょうど良かったです。

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めちゃんこデカい会社でびっくりです

 現地に着いたら、まずは社内見学をどうぞと、モニタリングの前に色々案内していただけました。

 恥ずかしながら私、アネスト岩田さんという会社をそこまで知っていたわけではなく、バイク乗りが多数集まるターンパイク箱根の名前が、ネーミングライツで「アネスト岩田ターンパイク箱根」になったくらいしか当初は知識がありませんでした。なんの会社かな?って思ってた。

 それが模型製作に手を出し始めるようになったことでちらちらお名前を見かけることが増え、どっかで聞いたことがある名前だなあ……あ、ネーミングライツのとこだ!とつながった次第です。だから正直ですね、模型用品を対象とした商社さんかなくらいの規模を想像していました。

 そしたらこれがぜんぜん違う。ものすごくでかい。
 もうすぐ創業100年になろうかという老舗の会社さんで、このジャンルのBtoB(Business to Business:企業が企業を対象として行う商取引のこと)分野ではシェア75%というほぼ独占企業。

 多分塗装工場や製造ラインなんかを眺めに行くと、この社名があちこちにあるんでしょうね。知らなかったなあ。

 もちろんスプレーガンだけでなくエアブラシもプロ向け商品を多数取り揃えており、そっちはアーティスト方面に強いらしいです。日本で有名なとこだとラッセンとか。

 コンプレッサーも色々見せていただきました。その中で一番テンションが上がったのがこれ。もうこれプロペラ機じゃないですか、空を飛んじゃいそう。

 業務用のスプレーガンを実際に自分で吹いてみることもできて(ただし出るのは水)、プラモ制作とは桁違いの大量の塗料がふわっとやわらかく吹き出る感触に感激したりとか、とにかく楽しかったです。小学生時代の社会科見学を思い出して、「これ入場料払わなくていいのかな」なんて考えちゃうくらいに楽しい時間でした。

遊び心と塗装へのこだわりがすごい

 そもそも建物に入ると、一番目立つ真正面にこういうロボがいるところからして、オトコの子の厨二ゴコロをぐっと捉えて離さないところがある会社さんなんですよね。

 「AIMS 90 (ANEST IWATA Metal Suits)」という名前らしいです。工場の人が溶接やら色々やって組み立てたロボ……じゃないな、スーツなのだとか。アイアンマンですね。

 これらの案内はマーケティング担当の方がしてくださったんですが、この方、塗装技術に対するこだわりがものすごい。ひとつ質問すると、塗膜の粒子や流体のコントロールについて、どこまでも語れるくらいに話し始めてくれるんです。それがまた面白いんですよね。そんなところに着目して詰めていかないといけないのかーって知らないことだらけ。
 実は僕は大学では機械工学を学んでいたので、その中で流体力学とか材料力学とかをやっていました。だから懐かしい用語もちょこちょこ出てきて興味深かったです。

 この後、場所を変えて行った製品モニタリングでは、そこへさらに製品開発の技術担当者さんが加わるわけですからこだわり度が倍。さらに遊び心も倍。もうなんか終始話が止まらなくなる、あっという間のモニタリング体験でした。ここに来るまで「模型用品を対象とした商社さんかな」とか思っててごめんなさい。そんなレベルじゃなかったです。

 詳しく書けないことが残念ですが、いずれ出てくるであろう新製品、今は楽しみで仕方ありません。

  1. デコピン より:

    社内見学だけでもしたいなあ。

  2. もう より:

    工場見学が楽しそーで。
    大人になってからの工場見学っていいですよね。

    いつだったか、バイククラブの全国オフで、カワサキの明石工場に行った記憶が蘇ってきました。
    GPZ1100の集まりで設計者ともお話しできて楽しかったなー

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      ほんと、『大人の社会科見学』というお題で一般公開してる工場や企業を回る漫画コラムをずっとやりたいなーと思っているくらい(思ったままもう20年くらい経っちゃいましたが)、大人になってからの見学って楽しいと思います。

      カワサキの工場見学いいなあ。そういうイベントもあるんですね~。

  3. はっしー より:
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