AdobeのLightroomに搭載されたAIによるノイズ除去機能で、さっそくGeforce RTX 4090の威力を実感しています

 「AIで色々作業が変わりそうだから早めにさわって体感しておこう」
 そんな風に思ってえいやとGeforce RTX 4090搭載のグラフィックボードを先月買ったわけですが、そう決めた大きな理由のひとつに、「どうもAdobeがAIに対して前のめりになっているっぽい」というのがあります。

 Adobeといえば業界標準と言ってよいグラフィックソフトをいくつも抱えている会社。
 そこがワークフローをAI処理前提の機能群で固めてくるとなれば、そこを強化しておくことは作業の効率にものすごく直結すると思ったんですね。

 とはいえ、その変化は早くても来年になってからだろうと思っていたんですが、先日(ベータ版ではあるものの)Photoshopに「Generative Fill」とかいう、とんでもない塗りつぶし機能が搭載されて、これがもう「すごいすごい」とSNSでは大騒ぎ。

 ……などと思っていたら、実はAdobe Photoshop Lightroom Classicという写真現像ソフトにも、いつの間にかAI処理が一部組み込まれていました。それがAIによるノイズ除去機能。
 地味に便利で近頃重宝しています。

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AI任せのノイズ除去機能は、のっぺりしすぎない自然な風合いでノイズを消してくれる

 AIによるノイズ除去機能は、手動でノイズ除去を行う時と同じ場所にあります。新機能を細かくチェックしていないので全然知らなくて、ある時ノイズ除去をしようとしたら見慣れないボタンがあって初めて気がつきました。

 でも、全自動でお任せするノイズ除去って「のっぺり平坦画質」に塗りつぶされてしまう印象が強くて、個人的にはあまり信用していません。ただ、AIをうたっている以上なにかちがうのかも。
 それで気になって、試してみることにしたわけです。

 で、これがノイズ除去前の画像。

 ノイズ除去を行ったら、下のようになりました。

 コンセントプラグの上面にあった「ぞわぞわ」としたノイズが綺麗に消えています。パソコンくんの背面であるアイボリー部分も同じくノイズが消されてる。
 でも、どちらも平坦なベタ塗り状態にはなっていません。
 なんとなくの質感は維持されたままなので、これは良いとすっかり気に入ってしまって、以来重宝しまくっているのです。

RTX 4090とGTX 1060でどれくらい処理速度が変わるか試してみよう

 Geforce RTX 4090を買う前は、Geforce GTX 1060を使っていました。世代差もあるしGPUチップの格も60系(ミドルレンジ)→90系(ハイエンド)と大違い。だからRTX 4090の方が速いのはもちろんなんですけど、果たしてどれくらい速くなっているかが気になりました。

 このAIノイズ除去機能、実行前にプレビュー画面が出て、処理に要する予測時間を表示してくれます。
 RTX 4090だと、予測時間は2秒。実際に処理させてみても、だいたいそれぐらいの時間で終わる印象です。

 じゃあこれがGTX 1060だとどれくらいになるのか見てみると……。

 予測時間は13秒!13秒!!??

 RTX 4090に載せ替えてからこの機能を知ったので気楽にポンポン使っていましたけど、1回の処理に13秒かかると言われたらこんなに重宝はしていません。
 いやー、あらためてRTX 4090すごいんだなあ。
 この分だと、思ったより早くAdobeのソフトだけであっさり元が取れてしまいそうです。

コメント

  1. かな より:

    いつも楽しく拝見させていただいてます!
    2秒すごいですね!
    何万画素のrawデータだったか教えてくださいませ!

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      FUJIFILM X-T20を愛用しているので、2430万画素のRAWデータです~。

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