
昨年夏頃から、下記の記事に書いたように次のモバイル仕事環境を刷新したいと考えていました。外でもちょこちょこっと修正できて、原稿作業や事務作業もまかなえて、自宅や帰省中や長期旅行中には手持ちのCintiq13HDと組み合わせてガッツリ作業ができるマシン。そんなのが欲しいなーと思っていたわけです。
検討の結果、不安なくその構成がとれそうなマシンがなかったので、iPad Proとの組合せに期待して「MacBook Pro 13″にしよう!」と決めました。決めたんですが、肝心の13インチモデルが昨年秋のモデルチェンジ時期を過ぎてもまったく音沙汰がありません。
さすがに次のモデルチェンジ時期である6月までは待てないなあ……今さら現行製品を買うのもなあ……と思っていたところ、ThinkPad X1シリーズの方がCPU刷新で新モデルに置き換わりました。見ると第10世代Core搭載モデルとして、薄型ノートPCのくせして6コア/12スレッドモデルなんかが並んでいます。
あ、これはもうそういう縁なのかもしれない。
そんなわけで昨年末、僕の手元にはThinkPad X1 Yoga 2019年モデル(以降Yoga2019)が到着していたわけなのです。
真っ先に試したのはCintiqとの共存性
Yoga2019に搭載されているペンの規格はWacom AES2.0になります。画面全域でズレのない精度と、そこそこの追随速度があることはわかっていますが、おそらくはこれでストレスなくいちから作業を行うのは無理だろうなというのもわかっています。
そんなわけでまず最初に試したのはCintiq13HDをつないでみて、もとからついているAES2.0ペンとCintiqのペンが共存可能かどうかでした。これが可能ならどこでも本番環境といっていい作業環境が作れます。なんとしてもセーフであって欲しい……とドキドキしながらドライバを入れてみて接続してスイッチON。
やったやった、ちゃんとYogaのペンとCintiq13HDのペンが共存できてる! pic.twitter.com/91unwI5Dqr
— きたみりゅうじ (@kitajirushi) December 21, 2019
バッチリでした!こうしてCintiq13HDをつないだ状態でも、本体付属のペンを使って本体画面を操作できるし、Cintiq13HDのペンを使ってCintiq側の画面で作業ができます。それぞれボタンの割り当てをドライバ上でカスタマイズしてみても誤動作を起こすことはないですし、この構成が何らかのコンフリクトを起こしてペンの精度や反応に異常を招くようなこともありません。
もともとガッツリ作業するぜという場合は2画面必須で別途キーボードも必要な自分には、Yoga2019とCintiq13HDを組み合わせることでミニマムにそれを満たす環境を作ることができるんですね。実に無駄がありません。

そんなわけで、うちのYoga2019のスタートメニューには、ワコムのドライバ設定パネルが2個ちょこんと並んでいます。我ながら奇妙な構成にしてるなあとちょっと笑えます。
しばらくは試用期間……のつもりでいたはずが
こうして動作確認と初期設定を済ませたYoga2019。当面は試用期間として1カ月ほど使用感を試しつつも、本気で使うのはまだ少し先かな忙しいし……と思っていたんですが、ついつい原稿入力はこいつを使って寝っ転がりながら書こうとするし、映画を見たり雑誌を読んだりするのもこいつの役目になりました。驚いたことに、それまで肌身離さず持ち歩いていたiPad Proの出番が消えました。
しかも、今まで忙しくなると帰宅時間が深夜になっていたものが、これが手元に来てからは「遅くなるようならさっさと帰って飯を食ってから続きを自宅で行う」ようになり、夜遅い変な時間に夕飯をとることもなくなりました。
上で述べたようにCintiq13HDと組み合わせてストレスフリーな作業環境がすぐ作れるもので、作業場所を仕事部屋に限る必要がなくなっているのです。
欲を言えば「こいつにGalaxyBook12″に搭載されていたWacomのEMRペンが載っていたら完璧なのに……」と思うところはありますが、既に手放すことのできない超お気に入りマシンとなっているのは間違いありません。
もしこれを年末に入手していなかったら今頃どんな生活パターンになっていたのか。想像すると少しぞっとします。
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