昨日の記事で購入したThinkPad X1 Yogaのスペック表を載せたんですけど……
できるだけ高スペックにしたといいつつ、内蔵のSSDだけ256GBと妙にしょぼいものでした。
これは元から、買った後に自分で交換するつもりでいたからです。2TBを積むつもりなんですけど、メーカーオプションでそんなの選んだら余裕で10万超えちゃいますからね。自分で換えれば高い物でも4~5万程度で済みますし、ThinkPadは分解も容易なのでためらう理由がありません。
回復ドライブを作成する
まずはじめに、SSD換装後は本体の内蔵ディスクが空っぽになるわけですから、ここにOSを書き戻せるよう、回復ドライブを作ります。
タスクバーの検索フォームに、re…と「リカバリ(recovery)」を意味するスペルを入れていくと回復ドライブアプリがリストアップされるので、それを実行します。
回復ドライブの作成には、16GB以上の容量を持つ空のUSBメモリが必要です。空にして構わないUSBメモリをあらかじめポートに挿しておきます。
あとはアプリの指示に従っていくと、USBメモリに回復ドライブが作成されます。
内蔵バッテリーを無効化する
SSDを交換するためには本体を開けて内部にアクセスするわけですが、昔のノートパソコンのようにバッテリーを取り外すことができないため、そのまま開けてしまうと電気が流れている基板をさわることになり危険です。
なので、作業前に内部バッテリーを無効化する必要があるわけです。
詳しい手順はこちらにある通り。
本体から電源コードを抜いてバッテリー動作にした上で、スタートメニューから再起動を実行。Lenovoロゴが表示されるあたりでF1キーを連打してると、次のUFEI BIOS画面に入ります。
左のメニューからConfigをクリックして、表示される画面の一番下にある「Disable Built-in Battery」をクリック。
確認アラートが表示されるので、ここでYesを押すと、バッテリーが無効化されて電源が落ちます。
これで、筐体を開ける準備が整いました。
ちなみに無効化された内部バッテリーは、電源をつなぐと自動的に無効化が解除されます。
筐体を開けて、内蔵SSDを挿し換える
そしたらいよいよ本番です。SSDを挿し換えましょう。
まずは本体を裏返し、外周部に点在する5本のネジを外します。紛失防止のためかネジは筐体から外れないようになっているので、ある程度ゆるめてカラカラ回る感触になったら大丈夫です。
ネジが外れたら、いい感じにゆるんでそうな隙間に爪なり薄い板なりを差し込んで、ぐりぐり外周部をまわっていけば軽く外れる感じが続いてさほど苦もなく剥がすことができます。あ、その前にペンは忘れずに抜いておきましょう。どこが干渉するかわからないので。
パカッと開けたらこんな感じ。すでにSSDが見えてますね。
右上あたりにある細長い板状の基板がSSDです。ネジで留めてあるので、それを外した上でスロットから引き抜きます。
SSDを外したあとはこんな感じ。粘着シートっぽいのが貼り付けてあるのは、吸熱シートでしょうか。
それでは2TBのSSDさんに登場していただきましょう。今回はWestern DigitalのWD Black SN750 2TBを使用します。高速性に定評のあるモデルです。
これ、年末セールの目玉特価で3万円しなかったんですよね。超お得でした。
というわけで、こちらがその品です。
片面実装なので、裏側はこんな感じで何も載ってません。SSD換装時はこのタイプを選ぶようにしないと筐体内におさまらないので、そこだけは要チェックです。
最初から挿してあったSSDを引っこ抜いたのと逆の手順で挿し込みます。可動部があるわけじゃないので、ネジはあまりきつく締め付けなくても大丈夫。力を入れすぎてバキッといわせないよう気をつけましょう。
あとは、もとのとおりにケースを閉じて、5本のネジを締め直せば作業完了。ケースは丁寧にあわせるとパキ…パキ…と爪のはまっていく音が聞こえるので、外周部を優しくおさえて全体をはめこんでからネジを締めていくようにしましょう。
回復ドライブでOSを書き戻す
ハード的には載せ換えが終わりましたけども、ソフト的にはまだ終わっていません。パソコンの中身は空っぽな状態ですので、ここに回復ドライブでOSを書き戻してあげましょう。
電源をつないでバッテリー無効化状態から復帰させ、USBポートに回復ドライブを挿した状態で電源ボタンをONにします。
通電したらF12キーを連打して、ブートメニューを表示させましょう。
どのドライブから起動するかを聞かれるので、USBメモリを指定します。
あとは指示に従って進めていくだけです。
これで、無事2TB SSDを搭載したThinkPad X1 Yogaさんに生まれ変わりました。お疲れさまでした。
手順が多いように見えますけど、ポンポンポンと指示に答えて後は待つだけなので、特に大変なことはありません。
2TBあるとクラウドに置いてあるデータも容量を気にせず同期しまくれるので、仕事で使うデータをあれもこれも入れて持ち歩くことができて助かります。