加水分解したCintiq Companionのラバー部分を無水アルコールで綺麗にした

 ThinkPad X1 Yogaを購入したことで、それまで使っていたサブ環境から、グラフィックソフトのライセンスをすべてThinkPad X1 Yoga側へ移行する作業を行いました。娘に譲ったGalaxy Book 12″はまだ働いてもらうとしても、ライセンスがすべて引っこ抜かれたCintiq Companionには今のところ次の仕事場はありません。

 そんなわけで初期化して箱にしまっておこうかなと久々に取り出してみたところ……ぬちゃあ……と粘つく嫌な感触が。

 左側のショートカットボタン類が配置されたところのラバー仕上げが、ベッタベタに粘ついていました。Wacomのペンタブはペングリップがすぐ加水分解して嫌なことになるのはお決まりでしたけど、本体のこんなところまで加水分解するのか。もうこの仕上げやめて欲しい。

 ペンのグリップなら替えを買って捨てればいい話ですが、パソコン本体はそういうわけにもいきません。なんとか再生を試みることにしました。

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加水分解には無水エタノールが良かったような気がする

 加水分解に対処するといえば無水エタノール。確か以前色々試してそんな結論に行き着いた記憶があります。これで表面のベタベタを溶かして拭き取るような感じになるはず。

 当然拭き取りはティッシュだと力不足(逆に汚くなると思う)。キムワイプに無水エタノールを染み込ませて、ゴシゴシこすってみることにしました。

 ゴシゴシ……と書きましたけど、実際には「拭い取る」というよりも「溶かす」がメインであるため、たっぷり無水エタノールを染み込ませて該当箇所にあてると、ぬるぬる~と滑る感触が伝わってきます。乾いてくるとゴシゴシに変わり、それだとキムワイプが少し削られて白いカスが拭き取り部に残るので、これはどうも避けた方が良いみたい。
 たっぷりつけてぬるぬるにする。乾いてきたら新しいキムワイプにまたたっぷり染み込ませてぬるぬる撫でる。力を入れなくてもぬるぬると溶けたラバー部分はキムワイプに染み込んでくるので、「摩擦が増えてきたら交換する」を心がけるだけでみるみる綺麗になっていきました。

 10分ほどなでなでした結果がこちら。

 ラバー部分の表面が均質化されて何か綺麗になってますし、さわってもべたつくことはありません。良かった良かった。

 いつかアシスタントさんをお願いして作業してもらう時にはまた出番があると思うので、それまでは箱の中でおとなしくしといてもらいましょう。

 箱の中で水分と結合しないようシリカゲルも数袋いっしょに放り込んでおいたので、今度は加水分解を起こすこともないと思います。

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