最後にじんわり切なさと感動の波が来るに違いない……と思いながら読み進めていったんですが、投げかけられた重たいものが、ずーんと腹の中にあるままで終わってしまいました。じんわり感動したかったんだけど、「それはきれい事だよね」と突きつけられてしまうから感動できない。
物語として読めば主人公には許されて欲しいんだけど、現実として捉えれば許されざる想いが理解できてしまう。その矛盾は罪なのか。理想は空虚なものなのか。
そういったことが繰り返し投げかけられて、うーんとただ唸るしかない。そんな本でした。
最後にじんわり切なさと感動の波が来るに違いない……と思いながら読み進めていったんですが、投げかけられた重たいものが、ずーんと腹の中にあるままで終わってしまいました。じんわり感動したかったんだけど、「それはきれい事だよね」と突きつけられてしまうから感動できない。
物語として読めば主人公には許されて欲しいんだけど、現実として捉えれば許されざる想いが理解できてしまう。その矛盾は罪なのか。理想は空虚なものなのか。
そういったことが繰り返し投げかけられて、うーんとただ唸るしかない。そんな本でした。