以前Kickstarterか何かで見かけてから、ずっと気になっていた『Flip Grip』。いつの間にか国内通販で買えるようになっていたので、「これならたいした値段じゃないしいいや!」と思って買っちゃいました。2千円です。
Nintendo Switchって、ケータイゲームとして手軽に遊ぶのにもいいし、大画面でやりたくなったらすぐテレビに映し出せるしっていうのは言うまでもない常識なんですけど、その特性が実はレトロゲームにめっちゃ合うと思っています。
昔のアーケードゲームって、懐かしいから時折無性にやりたくなるんですけど、それは今ドキのテレビみたいな40インチ50インチの大画面じゃなくて、駄菓子屋の軒先にあったようなアップライト筐体の小さな画面が似つかわしいんですよ。時々は大写しにしたいけど、普段は小さい画面でいい。あとなんだかんだと昔のゲームだからすぐ飽きる。さっと出してさっとプレイしてさっと終わりたい。
そんなわがまま用途に、Switchはまさにぴったり。
着々とレトロゲームも揃ってきていて、自分の中では「レトロアーケードを遊ぶための決定版端末」とすら思い始めています。
ただ一点。
縦画面仕様のゲームを遊ぶには、この本体画面はあまりに小さすぎる。画面を90度回転させて物理的に縦画面として使うようにすればまあまあ広いけど、その状態で本体を保持する方法がない。あったとしても、コントローラは本体から外さなきゃいけないので、ケータイゲーム的な気安さでは遊べなくなる。
その、ただ一点の不満を解消してくれそうと期待を寄せたのが、この『Flip Grip』というわけなのです。
「これ純正品であってもいいよね?」と思わず言いたくなる完成度
そうして届いたのがこちら。何故か国際郵便で届きました。箱がかわいい。
しかもただ箱がかわいいだけじゃなくてですね。
開くとこんなところに「Enjoy!」の文字。
こういう遊び心大好きなんです。超好印象。
中に入ってるのはこんなシンプルなプラスチックパーツ。しっかりした作りでやわな感触はありません。
ではさっそく、Switchを取り付けてみましょう。中央に描かれた絵はSwitch本体の差し込み方向を示しています。Joyコンを取り外した状態のSwitchの、本体上面の切り欠き方向を絵と同じ左側にしてストンと差し込みます。
うちに来た製品は、Joyコンの左側だけ差し込みが少し固めになっていました。
Flip Gripには背面左右に切り欠きが設けてあって、クレジットカードや同サイズの厚紙が差し込めるようになっています。差し込んでどうするのかというと、スタンドとして使う。
こんな風に。
なにこのかわいさ。思わず駄菓子屋を思い出します。
これで1人プレイに黙々と興じても良いですし、SNKの怒シリーズみたいな2人プレイゲームだと、このスタイルがちょうどはまりそう。
自分はこの時代のシューティングゲームが好きで、スターフォースやテラクレスタは当然のように購入済みなんですけど、あのへんは全部縦画面なんですよね。これなら不満なく楽しめそうです。
残念ポイントもなくはないけど、縦画面ゲームをやる機会のある人だったら、自分的には無条件におすすめ!
Flip Glipを装着した状態だと、電源ポートにアクセスできなかったり電源ボタンやボリュームボタンもさわれなくなってしまいます。でも、そこまで長時間はめて使うようなプレイも想定してないだろうし、個人的には問題ありません。
左Joyコン側が「スチャ」と気持ちよくはまる感じじゃなくて妙に固いのが残念ですが、気になったのは唯一それだけ。作りもしっかりしてるし、質感は任天堂純正品と言われても納得してしまうくらい良くできています。
縦画面でケータイゲーム機として使用できるのはすごく新鮮で楽しいですよ。自分と同じ様なレトロゲーム嗜好を持つ人であれば、間違いなくおすすめです。