まだまだ今年は終わらない

　今年はなんだか妙に忙しい年でした。

　ネットワーク重要用語解説や税金本など、「そろそろフルモデルチェンジせねば」という改訂版をまとめて今年手がけたから……というのもあるんですが、それだけではなく。仕事に追われるばかりでは気持ちが疲弊して良いものが作れなくなるので、そこはなんとか一時的にギアチェンジしてむしろ前倒しで作業を進めて余裕を作り出して、それに成功して「よしこれでゆっくり取り組めるぞ」となると何かしら別方向からイベントが勃発してその余力をまるごと投資するはめになる。
　振り返ってみれば、年初からずっと、そんな感じで過ごしてきた一年だったように思います。

　しかしそれも12月に入り、例年通りのキタミ式刊行作業も終わり、やあこれであとは年賀状でも書きながらゆっくり流すだけだ。
　そう思ってたんですが、いやはや今年の運の巡りはほんとなかなか終わらないようです。

　突然の腹痛。こらえきれそうにないので、近隣のかかりつけ医を受診したところ、救急車を呼ばれて大病院に運ばれて緊急手術になってそのまま入院してました。
　何が起きているのか理解がなかなか追いつかない間に、あれよあれよと生活が一変しちゃった。びっくりです。

　診断は腸閉塞。

　幸い、かかりつけ医から大病院の先生に至るまで皆さん判断が早く処置いただけたおかげで、腸が壊死することもなく、腹をかぱっと開けて中身をがさごそ解きほぐすだけで済みました。
　そんなわけで予後はいいんですけど、それでも開腹したダメージというのはそれなりにあるようで、一週間の入院治療を経て退院した今も、まだ日常は回復していません。自宅療養中です。

　まったく体に悪いところはなくて、事故にあったわけでもなくて、でも突然こんな風になったりするもんなんだなあと、当たり前が当たり前でなくなる瞬間のあっけなさみたいなものを感じる毎日。

　もうこうなったからには無理はせず、できることだけをゆっくり片づけながら、年の瀬を迎えたいと思います。