MOTO GUZZI V7 STONE の、ハンドルとグリップヒーターを交換することにした – その2

 さて、昨日のこれから……

 明けて作業2日目。好天続きを狙ったはずが、この日は朝からどんよりと曇り空。雲ははっきり黒くて、今にも降り出しそうなひんやり湿り気のある空気が否応なく背スジを凍らせてくれます。こんなタンク外して配線剥き出しなところに雨をくらったらやばい。急がなきゃいけません。せめてタンクは早く乗せたい……。

 じゃあちゃかちゃかと作業を進めましょう。
 まずは昨日配線を済ませておいた電圧計の場所を決めて、脱脂してペタリと貼り付けます。

 これでバッテリー電圧やら、走行時の発電量やらを確認できるようになりました。

 ちなみに貼り付けたのはこちらの電圧計です。

 AliExpressも覗いてみて色んな品を物色したんですが、一番小さくて防水性に信頼がおけそうなものとなると、これが唯一無二でした。

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古いハンドルバーをはずそう

 ではいよいよハンドルバーの取り外しに移ります。グリップヒーターの配線は昨日外し終わっているので、あとはネジをゆるめてミラーやスイッチボックスを外し、接着剤をゆるめながらグリップを外していくことになります。

 ミラーやスイッチボックスはネジボルト類をゆるめて外すだけなので簡単簡単。アクセルグリップも、そちら側のスイッチボックスを開けば特に悩むこともなく外れてくれるので難しいことはありません。

 問題は左グリップ。接着剤でハンドルバーにくっつけられています。
 プロはハンドルとグリップの隙間にエアーを吹き込んで外すらしいですが、そんなものは当然ないので、先がとがってないもの、たとえばシールピックツールなんかを隙間にねじ込んで、そこにパーツクリーナーをプシュッと吹き付ける。

京都機械工具(KTC) シールピックツール ABO100
京都機械工具(KTC)
●傷付けにくい先端R形状です。●グリップ形状は握りやすく、軸長も長いのでシールやブーツの取外しが容易にできます。●先端丸形状によりシールやブーツを傷めずに取外しできます。

 これで接着剤が溶けるらしいと聞いてやってみたわけですが……グリップの左右両方から吹き付けてみたら、ぬるりとグリップが動くようになってくれました!!ほんとだすごい!!

 これで抱いていた不安のひとつ、「ちゃんとグリップ外せるかな」というはクリアできました。
 外したスイッチボックスやらブレーキマスターやらは、変に垂れ下がらないよう養生テープでぐるぐる巻きにして、手抜きながらも固定しておきましょう。

 ここまできたら後は簡単。ハンドルポストのボルトを外して、ハンドルバーを取り外して完了です!!

新しいハンドルバーに穴をあけよう

 抱いていた不安の2つ目が、「うまくハンドルバーに穴をあけられるかな?」です。

 そして準備をしている間に、さらに輪をかけてもくもくと広がり暗さを増していく空模様。お願い、まだ待って。まだもう少し……。

 だいたいどの角度で付けようかねーというのは古いハンドルバーをつけた状態でシミュレーション済みだったので、古いハンドルバーと新しいハンドルバーを縦に並べて、シミュレーションと同じ角度になるように、物をはさんで浮かせてみたりしながら穴の位置を確認します。

 確認したら油性マジックでマーキング。

 そこに穴あけガイドをセットして……

 うん、どこにマーキングしたのかまったく見えません。だから穴あけ位置が合わせられない。

 黒いハンドルに黒い油性ペンでマーキングしてさらにこんなので覆い隠したらそりゃ見えるわけない。どうしようかなーと考えた結果、傷をつけちゃうことにしました。
 穴あけ位置をドリルの刃でひっかいて地肌の銀色を露出させて、穴あけガイドを被せた上からマグライトで照らしてみると、うまく銀色部分が光ってくれたので、そこにガイドの中心位置をあわせてセット完了。

 あとはガイドに5mmのドリルを突っ込んでウィーンと穴をあけます。

 穴をあけながら「そういえば大学で旋盤使って金属の切削体験やった時は、切削油使わないと金属同士が固着してまずいから」とかなんとか言われたような……と不安になりながらでしたが、無事きれいに穴があけられて一安心。同じように右側にもあけて完了です。

 やった、これで不安材料2つ目もクリアだ。

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グリップヒーターの動作確認を行おう

 さて、そしたら次は取り付けを……と言いたいところですが、まだ少しお預け。いったんこの状態で、グリップヒーターを動作確認しておきます。取り付けが全部終わった後で動作させてみたら不良品でしたーじゃ目も当てられないし、そもそも作業中に壊したんじゃないかという不安も出てきますからね。

 なので配線だけ行った状態でスイッチON。

 バッテリー電圧だけで動作させているから少し温度の上がり方は遅いですが、無事両グリップとも熱くなることは確認できました。よしOK。

グリップの取り付けに悪戦苦闘

 ようやくこれで、取り付けにまで進むことができました。長かったー。あともうちょっと!

 まずは新しいハンドルバーをハンドルポストに装着します。ちゃんと中心がずれないよう気をつけて本締め。

 ハンドルバーにあけた穴は、スイッチボックスの回り止め用の穴になります。ドキドキしながらあわせてみて、ちゃんといい感じの角度にどちらのスイッチボックスもおさまってくれてほっと一安心。ミラーステーも元の通りにつけ直して、これで養生テープ類はすべて用済みとなりました。

 さて、そうしたらいよいよ最後の不安材料である「グリップちゃんとつけられるかな」です。それもただ押し込めばいいわけじゃなくて、グリップヒーター用の配線が出てるから、それが適切な位置から出るよう角度も気をつけなきゃいけない。

 今回使用するハンドルバーには、左グリップ装着部分にローレット加工のギザギザが施されているので、よほどゆるゆるじゃない限り回り止めはいらない気がします。よって、接着剤は使わないことにしました。
 グリップの内側とハンドルバーとにパーツクリーナーをたっぷり吹きつけて潤滑油代わりにして、グリップを一気に押し込む。入らない。まっすぐ押し込んだんじゃ、1~2cmくらいしか入っていきません。
 え~、これでいけるってあちこちのブログには書いてたのに~。
 固着してしまう前にあわてて抜き取り、冷や汗をかきながらもう1回パーツクリーナーを吹きつけ、今度はねじりながら押し込んでいきます。やった入っていく、このまま一気に……一気に……は無理か、ああ無理だ、止まっちゃった。

 半分強ほど差し込めたあたりでピタリと進まなくなって、そのまま固着してしまいました。押しても駄目、抜こうとしてもびくともしません。嘘、まじか、どうしよう。

 少し考えて、じゃあこれを外すとなると元のグリップを外した時のように、やっぱりパーツクリーナーを吹きつけることになるわけだよな。じゃあそれと同じにやったら動くようになって、そのままさらに押し込めるんじゃないか?

 そう思って実行してみたらこれがビンゴ。ねじりながらじゃないと入っていかないですが、なんとか所定位置に持って行くことができました。

 これだけキツめの仕上がりで頑固に動かないレベルなんだから、やっぱり接着剤はなしにしといて良かった。多分普通に使っている範囲で動くこともないでしょう。

 これでコツをつかんだのでアクセルスリーブ側も同様にグリップをねじ込みます。

 でもこっちはハンドルバーに固定されているわけじゃないから、力任せにねじ込んでいったら、最後の微調整でスイッチボックスあたりから「バキッ!」と音がして、「壊した!!!」と焦りました。
 てっきりスイッチボックス内のアクセルワイヤーをはめる部分(タイコがはまる部分)を割ったと思ったんですけど、開けてみても特に割れた形跡はなく……。助かった~とほっとする一方で、じゃああの音と感触はなんだったんだっていうのと、正しいやり方はまたちがったんだろうかというあたり、気になるところです。

ガソリンタンクを乗せて、出来上がりー!!!!!!

 とにもかくにも、パーツは全部無事装着完了。アクセルの回り方戻し加減にも違和感はありません。
 そしたら配線の仕舞いです。メインハーネスに束ねるように新しいグリップヒーターの配線と電圧計の配線を束ねて車体後方へ持っていきます。一部耐候性の皮膜に覆われてないっぽいところは、念のためにコルゲートチューブで覆っておきました。

 そしたらガソリンタンクを乗せて……

 やったあああああ作業終了~!!!俺にもできたあああああああ!!!

 うっひょう、低くなったハンドル!黒い質感!かっこいい!!

 ……と、ハイテンションになりながら、作業の頭の方で取り外した純正のハンドルバーエンドを元通りに取り付けようとして、「あ」と。

 純正品のハンドルバーにはここにネジ穴があって、そこへバーエンドをボルトで留めるようになってるんですが、どうやらこういった汎用品のハンドルバーにそうしたナジ穴はないようです。
 バーエンド、新しく買ってこなきゃ駄目か。

 最後に、ちょっと角度がちがっちゃってますけど、ハンドルバー取り付け前後の比較写真がこちら。

 スパルタン過ぎない印象で、こぶし一個分下げて微妙に内側に絞りたいという要望をほぼ満たす仕上がり。最終確認として、センタースタンドをかけた状態のまま、車両にまたがってエンジンをかけ、ハンドルを左右に大きく振って配線に無理がないか確認したりしてましたけど、その時も「うーん、ちょうどいいポジションだ、うひひひ」と笑いっぱなしでした。

 早く試走に出かけたいところですが、それはバーエンドを注文して届くまでお預け。ただ、このあと片付けで疲れ果ててリビングで横になるなり寝落ちしてしまったので、それでちょうど良かったのかもしれません。

コメント

  1. デコピン より:

    最近手の力が弱くなって、ツーリングに出ても帰りにはクラッチを握るのが苦痛になってきます。ハンドルを替える事でクラッチの重さも変わりますか?試乗したらリポートお願いします。

    • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

      ハンドル交換でそこは変化ないと思います。その目的で換えるならレバーの方じゃないですかね。握りやすくして疲労を減らすとか。
      でも、実は手の力じゃなくてケーブルの経年劣化のせいってことはないですか?
      クラッチケーブルにオイルアップするだけでも良くなる可能性あるんじゃないかなと(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

  2. もう より:

    天気が崩れる前に作業終わってよかったですねー。

    作業内容後で気になったんですが、ハンドルを左右いっぱいに切った時に、タンクへの干渉は大丈夫でしたか?
    また、いっぱいに切った状態でアクセルひねれるかな?
    気になった点でした。

    • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

      ほんと間に合って良かったです。
      ハンドルを目いっぱい切って確認は、そのへんも全部含んでます(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

  3. ジェットストリーム より:

    いいなぁいいなぁ!!
    自分でガンガン弄れる人って憧れます!
    房総での試乗中にお会いすることができましたら声をかけさせて頂きます!
    数少ない暴走グッチーズとしてよろしくお願い致します笑

    • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

      自分も同じです!そうやっていじれる人が憧れなので、なんとかそういう像に近づけるようドキドキしながらいじってます(笑)
      見かけることがあったら、遠慮なく声をかけてやってください。缶コーヒーくらいは奢らせていただきます!(^-^)/

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