確定申告も無事終わったので、先週末はのんびりと陶芸にふける1日としました。
ところが久しぶりに粘土のケースを開いてみたら、粘土がべっちゃべちゃのぐっちゃぐちゃ。どべ(粘土を溶かして接着剤にしたもの)の一歩手前といった感じで芯もなく、手にべたべた貼り付くばかりで形をなしてくれません。
最後にロクロをまわしたのはいつだったか、思い出せないほど前となります。確かその時に、「しばらくさわれなくなりそうだから、粘土が固くならないようにしとこう」と思って密封ケースに水を入れて粘土ぶちこんどいたんですよね。どうも水が多かったみたい。
表面のベタベタをよけて、なんとか奥の方の…あきらかにゆるくはあるけど一応練ることはできそう…という粘土を取り出して、意地でロクロを回してできあがったのが冒頭の写真。すげえひどい。
昨年買った電動ロクロも電気窯も、買った直後から忙しくなって陶芸から遠のいていたもので、電動ロクロを使ったのは2回ほど、電気窯に至っては、いまだに火を入れたことがありません。電動ロクロでうまく挽けるようになったら焼いていこうと思ってたんですけど、これじゃあいつまで経っても火を入れられそうにない…。
ちょっと不細工でも、どんどん作ってどんどん焼いてみようかな…。
手ロクロでやれていたことすらできなくなっているのが悔しいので、1日寝かせておいた粘土を使って翌日も回してみました。まだ少しゆるいけど、昨日よりは扱いやすくなっていたおかげか、挽いてる途中でくてっと崩れるほどの失敗はほぼなし。
一個まわすたびにましになってきた。
まわせばまわすだけ精度が上がっていくし、一発で持っていける形も少しずつイメージに近づいてきました。この日、最初に挽いたお椀が左端で、最後に挽いたお椀が中央のもの。
3時間程度でこんなに変わるなら、毎日やったらどれだけ変わるかなあ。
とりあえずさらに粘土を乾燥させて、適切な固さに戻してから、またリトライしたいと思います。
…とまあ、それはそれとして。
昨年しばらく薄く挽くことにこだわって薄いお茶碗をいくつか作ってみたら、確かに軽いけど持ち心地はぜんぜんよくないお茶碗にしかならなかったんですよね。なので下手くそ状態でも、いくつか厚みのバリエーションを持たせたものをどんどん焼いてみて、自分好みの着地点を探りたいところです。
昔陶芸の名匠がいてとても薄い茶碗を殿様に献上したら、熱くて持てないと叱られて普通の厚さの茶碗しか作らない職人になったと言う話を思い出しました
確かにお茶漬けができない(笑)
薄いと口当たりもよくないんですよねー。