ドラクエVが楽しすぎてやばい…

 ドラゴンクエストVの初プレイは大学生の時のこと。当時はドラクエをまともに最後までやったのはファミコン版のIだけで、IIは途中でファミコン権を兄貴に奪われたために船を手に入れたところで中断を余儀なくされ、IIIはまったくの未プレイ。IVは途中までやった記憶があって、楽しかった覚えはあるんだけど…多分「残りはボス戦のみ」というところでめんどくさくなってぶん投げたんだと思う。

 そんな感じだったもので「まあそこまでハマリはしないだろう」と、スーパーファミコンごと友人から借りてきてやってみたら、まあこれがハマることハマること。気がつけば寝食を忘れて、ひとり暮らしをしていたアパートにひたすら引きこもってプレイしていた記憶。

 それが自分にとってのドラクエVです。全体のストーリーも面白かったけれど、それよりも気に入ったモンスターを仲間にできる楽しさがものすごくて。ひたすら勧誘という名の惨殺を行っては、仲間に引き入れたモンスターを強化して連れ歩く。楽しい楽しいゲームでした。

 で、そんなドラクエVを、映画がきっかけとなって20数年ぶりにプレイしているわけです。

 20数年が経っていても色あせることはなく、やっぱり楽しい由緒正しきRPGでした。

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思い出されるのは若かりし頃の申し訳ない記憶

 ドラクエVをプレイしていると、ふと思い出されるのがチャイムの音。

 ラスボスもとうに倒し終わって、確かグレイトドラゴンあたりを惨殺しまくってはパーティーの強化っぷりにうひゃうひゃ笑い転げていた時のこと。朝も昼も食わずにいたので、「いい加減腹が減ったな」と思ったあたりで、アパートのチャイムが鳴らされました。

 誰だろうと出てみたら、知らない女の子が立ってる。

 いや、よくよく見たら知ってる気もする。確かこの間辞めたバイト先のコンビニで何度か見かけたような…。

 差し出される紙袋。「はあどうも」と受け取ってドアを閉めて、さあドラクエの続きをやるぞとテレビの前に戻って何の気なしに包みを解いてみたら…「クッキーだ!食べ物だ!やった!」。そりゃもうボリボリ食べますよね。なんて気が利く子なんだろう、まさにグッドタイミング。
 でもなんでクッキー?

 食べ終わってようやく気づきました。この日はバレンタインデーだったと…。

 今なら「ああ、すごい勇気を出して来てくれたんだろうな」と相手の気持ちを考えるところ。でも、あの頃の自分はそういう優しい気持ちをぜんぜん持ってなかったんですよね。そこまで気づいても「ドラクエやろっと」しか考えてなかった。

 時折ふと昔の自分を思い出しては苦々しく思う瞬間があったりするんですが、これもそうした記憶のひとつです。

気がつけば当時のままに楽しんでいる自分がいる

 久しぶりにプレイするドラクエVは、スーパーファミコンからDSに変わってるけどやっぱり記憶のままのドラクエVで。ところどころストーリーを忘れているのもあって、まるでこれが初対面であるかのように、新鮮に楽しくプレイすることができています。

 やっぱりドット絵としての終着点に近い頃のゲームだからか、映像面で見ても古さを感じない。散々練られてきたシステムの遊びやすさは言わずもがな。

 今更新品で買うのはどうかなーと思いましたけど、値段以上に楽しませてもらっています。

 いや…、ちょっとこれ、楽しみすぎちゃってるかも。

 ここんとこ、こんな感じになることが多くてですね…。

 やり始めるとハマって寝食を忘れてまでもやり続けてしまうのは、まさに記憶の中にあるあの頃のまま。歳をとると好奇心とか楽しむ気持ちも衰えるとは良く言われることです。けれども、自分はどうやら、それほどそこは衰えてない様子。
 あの苦々しいかつての自分と同じくらいの優先順位でゲームに向き合ってる自分がいます。

 でも、そこは正直、もうちょっと成長していて欲しかったかな。

  1. 匿名 より:

    こうして映画をキッカケに日本のネット界に再び巻き起こる「ビアンカ・フローラ(&デボラ)」論争・・・

    • きたみりゅうじ きたみりゅうじ より:

      そう考えると、あの映画も悪い結果じゃなかったんですかねえ…

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