
Galaxy Noteシリーズのペン機能は間違いなく強みであり、その精度は「これに勝てるのはプロ仕様の Wacom Cintiq シリーズのみ」という高いレベルにあります。いわゆるEMR(電磁誘導方式)をSamsungが独自にチューンナップしたもので、Galaxy Bookでも定評があるとおり、追随性が高く、反応が速く、かつ低速でブレたりしない。画面の端へ行くと若干ズレ始めるんですけど、それもかなり抑えられており、素晴らしいものです。
ほんと、片っ端からすべてのタブレットPCに採用して欲しいくらい。
Galaxy Note10+は背面カバーが必須なのかもしれない
ただ、冒頭のイラストにも描いたとおり、今回のNote10+では背面のカメラまわりが出っぱってしまっているために、机の上に本体を置いてメモを取ろうとしても、カタンカタンとあちこちに傾いてどうも落ち着きません。
じゃあいっそ手に持って書くか……となるわけですけど……

付属のペンは極細すぎて持ちづらい上に柔らかくて妙にしなるので、書いてて安定しないんですよね。そこで受け側まで中空に保持して書くとなると、書く方も受ける方も安定しなくてまあ書きづらいことこの上ないとなるのです。
あ、書けなくはないですよ。ちゃんとその状態でもメモはとれます。丁寧には書けないよねってだけ。
ペンが内蔵されているのは何よりも優先すべき長所だから、これが極細なこと自体は仕方ないと思うんですけど、もうちょっと固いペン軸にできなかったのかなあ。
机の上でカタカタ安定しないのは好ましくないので、普段は「スマホはフィルムもカバーもつけず裸で使う派」だったんですけど、付属のカバーをつけてみることにしました。

あれ?意外といいかも。
オーラグローという色は、使っていると指紋がベタベタつきやすく、しかもそれが妙に目立つ色でした。このカバーをつけたらそれがなくなりました。でも透明だから、グローのダサ下品な光沢は残してくれています。あと素材。TPU素材というんでしょうか、シリコンほどべたつかず、ゴミも貼り付かず、でも典型的なプラ製品ほど固くなくて手触りが良い。すべり止めにもなっていて持ちやすい。
そして何より、机の上に置いた時、カメラ部分が出っぱらずにペタッと水平に置けて安定するのがいい。すべり止めにもなっているから、書いてて本体がずれることもない。
おまけのカバーだからとなめていました。さほどかさばるわけでもないし、ペンを使う前提で考えたら、このカバーは必須だなーとなって今じゃお気に入りに化けています。
色んなペンで描き味のチェック
本体側の問題はこれで自分の中では消えたので、今度はペンがもうちょっとなんとかならないかなーと、いくつかの種類を試してみることにしました。Wacomの最新feel規格準拠のものであれば使えるはずなので、それならうちに何本か手持ちがあるのです。
というわけで下の写真。左から順に、Galaxy Book12″付属の標準ペン、STAEDLER Noris Digitalペン、Galaxy Note10+内蔵ペンが並んでいます。

書き比べてみると、Note10+内蔵ペンの場合に特にポインタがズレやすくなっていることがよくわかりました。特に斜めに傾けた時にズレが大きく出る(ペン先ではなく、ペン軸側にポインタがズレる)ようで、しなりやすいペン軸とあわせて、そのへんがメモをとってる時の違和感につながりやすいみたい。付属のペイントアプリで鉛筆画をさらさら~っとラフにスケッチする分には筆圧もかけないからしなることもなく、良い感じに使えるんですけどね。
Galaxy Book 12″のペンは、筆圧の出方が固い感じ。筆圧軽めだと細くなりすぎて、そこから力を加えていった時に、急に太くなるポイントがあって、少しそのへんに慣れが必要な印象です。
STAEDLER Noris Digitalは超優秀。筆圧の強弱も自然にコントロールできるし、ズレを大きく感じることもありません。これだと手持ちでメモを取るのも比較的違和感なくできちゃいそうです。
ちなみにこの写真では内蔵のSペンを本体から抜いてるので問題ありませんけど、Sペンが格納された状態だと節電モードに入っているため、ペン機能は動作しません(つまり他のペンを画面にタッチさせても反応しない)。
それを避けるには、[設定]-[高度な設定]-[Sペン]と画面を開き、下記にある「複数のSペンを使用」をONに設定します。

STAEDLER Noris Digitalペンについての備考
上であげたSTAEDLER Noris Digitalペンは、Galaxy Book 12″上で使う場合も純正ペンより描き味が良いので好んで使っている製品です。
これだと自分の場合、手の感触とデバイス側の筆圧認識の感じが一致するみたいで、違和感なく描けて気持ちいいんですよね。
多分後から発売されたこちらの三菱のペンも同じ品。こっちならSTAEDLER製よりも1割程度安いっぽい。
ちなみにこのペン、ほぼ鉛筆と同じ軸みたいで、鉛筆に使う前提のグリップやらペンカバーなんかは全部そのまま使えます。電子デバイスとしての実体は、先っちょの方のごく一部にしか入っていません。
これについては次のように さどけんさん がTwitter上で人柱として分解チェックしてくれていて……
STAEDTLER Noris Digitalペンについて、故障とかリカバリーできる構造なのかな? と、保証とか吹っ飛ぶ、いつもの自己責任で、EMRペン本体を鉛筆のガワから外してみました。
— さどけん (@sadoken12) July 31, 2018
結果としては、EMRペン本体は予想外の超小型。EMRペンリフィルと言えるものが出てきて驚愕……これは凄い。 pic.twitter.com/muhGbe9wZg
……と、内部構造はこんな感じ。だから携帯に適したサイズまでぶった切って使うのも全然アリなんですよね。
ちょうどつい最近、ノートパソコンもThinkPad X1 Yogaに乗り換えることに決めてGalaxy Book 12″はお蔵入りさせることになりました。なのでそっちには標準ペンだけを残して、このSTAEDLER Noris Digitalは携帯専用に特化させてもいいのかもしれないなあ……などと思い始めています。
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