ずーっとやろうやろうと思いつつ、これまで着手できずにいたのがハンドルバーの交換です。
MOTO GUZZI V7 STONEのハンドルバーは、ちょっと高すぎるんですよね。見た目的にも好きじゃないし、妙に横に広がっていて邪魔。もうちょっと内側に絞られていて、拳一個分程度低くなった方がライディングポジション的にも自分に合うはず。そう思っていました。
あと見た目で言うなら、黒のつや消しアルミのハンドルが格好良い気がするんですよね~、なんかそういうのでいいのないかな。……と思って見つけたのがこちらのハンドル。
こういった嗜好のカスタムでよく選ばれるのがコンドルやスワロータイプのハンドル。でもあれはちょっと自分には厳つすぎるように感じたので、もっと他にはないかと探して最初にいいなと思ったのがrizoma HANDLEBAR ”RACE RETRO”でした。でもこれ、お値段が2万円以上するんですよね。さすがにハンドルバーにこの値段は出せない。
そもそも自分の嗜好をよくよく読み解いていくと、欲しいのは古いBMWのバイクにあるようなハンドル形状だったので、「低いけど一文字タイプではなくゆるやかにカーブがついてて、鷹揚な感じのスタイル」っぽいやつを探した結果、上のものに行き着いたのでした。
でね、お値段も安いから忙しい最中にポンと買うだけ買っておいて、ずっと手つかずのまま床に転がしてあったんですよねこれ。
想像するだけでめんどくさい
仕事が一段落した後も、なんで着手できずにいたかというとひたすらめんどくさかったから。
だって単にハンドルバーを交換するっていうだけでもですね……
こんな感じの手順を踏まなきゃいけないわけですよね……
ちゃんと正しい位置に穴あけできるのかとか、接着剤でくっついているであろうグリップを外したり付けたりスムーズにできるのかとか、そもそもグリップヒーターを新調したいからその配線処理もする必要があって、それもひたすらめんどくさそう。
そう考えると新しいグリップヒーターを買うついででショップにお願いできないものかと思い至るものの、肝心のハンドルバーはもう買っちゃってるわけだから持ち込みは無理だよなあ……と。自分でめんどくさい方向に追いやっちゃってるな、ちゃんと考えて買い物しないと駄目だー。
仕方ないので覚悟を固めて、「自分でやれば工賃が浮く分工具が色々買えていいんだよ嬉しいじゃん」と自分に言い聞かせてこんなものを追加で買ったりして……
そうしてやっと重い腰が上がったというわけなのでした。
まずは古いグリップヒーターの配線処理から
1日で終わるか不安だったので、数日好天が続きそうな日を選んで青空ガレージを開始します。
ちなみに、今もグリップヒーターはついてるんですよ。ホンダ製のスポーツグリップヒーターというそれなりに良い品で、このバイクの購入時に納車整備とあわせて取り付けてもらいました。
ところがこれ、4年ほど前からゴムが硬化してつるつる滑るようになり、操作性が悪いこと極まりないって状態になっちゃったんですね。
なのでハンドル交換にあわせてこいつも交換するのです。つまり作業の第一段階は、まずこいつの配線を取り除くところからはじめないといけません。
サイドカバーを開けるとこいつのコントローラーが入っているので、まずはそれを取り外します。
じゃああとはグリップ側とこいつ側双方から線をたどっていって取り外せばいいだけだな……と思ってたらちょっと話がちがってきちゃった。
納車整備の時にお願いしたもんで、どうもよくよく追っかけてみるとETCの配線と一体化しているじゃないですか。それも、丁寧に配線処理してくれているので、途中でハンダ付けされていてこいつの線だけを外すということができません。
そんなわけで、いったんすべて切断して、必要なところだけ残して端点を処置してつなぎ直して、ついでに今回ちょっと調べることがある関係で電圧計を仕込みたかったのでその配線もあわせてやって……としていたらこれが終わらない終わらない。
そうこうするうちに……ぎゃー!夜になっちゃった!!
なんとか配線は解き終わって新しい配線をつなぐ下準備もできて、いよいよハンドルを外せるようになったぞというあたりでタイムアップ。まだ16時台なのに日没が早すぎる。
ここからは急速に真っ暗になっていくので、ネジや部品を失うリスクしかありません。ってことで今日はここまで。大急ぎで片付けをして終了です。
グリップの加工は家の中でもできるんだ
さて、車体をいじる作業は終了しましたけど、家の中でやれる作業がまだありました。なのでここからは家の中でガリガリゴリゴリと作業を続けることにします。
今回取り付けることにした新しいグリップヒーターは、こちらのプロト製のものです。
これ、開封するまで知らなかったんですけど、グリップ部分だけなんですね、アクセルスリーブは付いてない。一方で、今取り付けてあるホンダのスポーツグリップヒーターはアクセルスリーブと一体化しています。
じゃあ、こいつを車体につけるにあたり、アクセルスリーブはどうするか。ホンダのやつからもぎ取るか、使えそうな互換品を探して買ってきてくっつけるか、それとも……。
手元にV7 STONEの標準グリップ一式は保管してあったので、色々考えた結果、そいつのアクセルスリーブを使うことにしました。アクセルワイヤーを保持する部分の形状が、標準グリップとホンダのスポーツグリップヒーターで少し異なっているようだったので、アクセル開閉の感触もちがっているんじゃないかと思えたのです。これを機に純正状態に戻したくなったんですね。
ただ、使うといってもですね、純正のアクセルスリーブには、こんな感じに出っぱりが設けられていて、純正グリップがしっかり固定できるようになっています。
グリップヒーターの方には当然これにあうような溝なんてないから、このでかい出っぱりは全部きれいに削りおとさなきゃ装着できません。
というわけで作業開始。でかい部分はニッパーで切り、ノコで落とせるところはノコで切り落とし、あとはひたすらカッターで削ったりヤスリで削ったりドリルに付けた砥石でならしたり……。
なんとか綺麗にできましたー!
スリーブ表面にはまだ細かい突起が残っていて、これは多分グリップの回り止めだと思うんですけど、この程度なら装着に問題ないだろうし、回り止めはあった方が接着剤使わずにグリップが固定できていいんじゃないかなーと判断したのであえて残しています。
これでこの日の作業はすべて終了。続きは明日のお楽しみ……ですが、穴開けできるかなとかグリップスムーズに脱着できるかなとか、当初めんどくさそーって思ってたところにまだたどり着いてない現実に、不安しかありません。
最近V 7ネタが盛り沢山で勝手に心躍らせながら更新待ってら自分がいたりしてます♪
ここんとこ週末になるといじる日々だったので、まだしばらくそんな状態が続くと思います(^-^)/