バイク用ナビのスマホマウント方法をQuad Lockに換えてみた

 自分はバイク用のナビには、昔からスマートフォン(以下スマホ)を防水ハウジングに突っ込んで使っています。使用するスマホに適した防水ハウジングをハンドルバーにつけて、そこに自作の電源ボックスから配線を持って行って、雨中でも給電しながら使える防水スマホナビのできあがり。

 ただですね、最近のスマホは防水仕様が当たり前になってきました。その反面、物理ボタンは減る一方で、指紋認証など画面を直接さわれないと操作できないケースも増えてきて、ヘルメット&グローブ着用の身では少々扱いづらいことも多々。

 あとですね、ハウジングに押し込んで配線しちゃうと、停車のたびに中からスマホを取り外すのが億劫になるんですよね。今は古いスマホ(iPhone5)を常設にして使うようにしたから「盗まれたらあきらめる」と割り切って済ませてますけど、それも年々動作が怪しくなってきてるし、画面がでかい方が地図も見やすいから、メインのスマホを使えた方が本当はいいんだよね……と。

 そんなわけで、前々から気になっていたQuad Lockというマウントシステムに思い切って乗り換えてみることにしました。

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Quad Lockというのはこんな製品

 Quad Lockというのは、冒頭のイラストにもあるように、専用のケース(とかアダプタとか)をマウントに押し当てて、45°捻るだけでロックできるすぐれもの規格です。捻るとガッチリ固定されて、まず外れることはありません。それでいて、裏のレバーを押し下げながらだと、また45°捻るだけであっさり外すことができる。

 ロックの容易さと、外しやすさ、堅牢性、それでいてコンパクトなマウント形式。そのバランスがすごくいい案配で、前から気になっていたんですよね。

 マウントには、バイク用、自転車用、三脚につける用、車内用、果てはランニング時のアームバンドなど様々の形態があり、想定されている用途はかなり幅広いと言えます。

 一応国内に正規代理店があって、Amazonやヨドバシカメラなんかでも買うことができるんですが、個人的には海外オフィシャルサイトのアジア向けストアを利用するのがおすすめ。

 なんでかというと、値段が倍近くちがうんです。
 後から小物を少し買い足したいという時はAmazonやヨドバシあたりで買えばいいと思いますが、最初の色々まとめて買う時は、送料を入れても断然上記海外ストアの方が安く済みます。

バイクで使う用として必要なのは次の一式

 というわけでまとめ買いしてみました。

 まずバイクにマウントして使うために、一番基本となるのがモーターサイクル用ハンドルバーマウントと、使いたいスマホに適合した専用ケースのセット。

 iPhoneやGalaxyであればだいたい専用ケースが用意されています。このケースがかなり堅牢な作りなので、これを使っている限りは脱落の不安を覚えることはまずないと思います。

 そして今回乗り換えを決定づけたのがこのオプション。「Weatherproof Wireless Charging Head (ウェザープルーフ ワイヤレス チャージング ヘッド)」です。

 これは何かというとQi充電器。スマホをワイヤレス充電するあれです。
 Quad Lockのマウントヘッド部分をこれと付け替えることで、スマホをマウントすれば自動的に給電が開始されるようになります。いちいちマウントのたびにスマホ本体に線をつなげる必要がありません。物理的な接点を持たないから雨中の使用も心配ないし、線をつなぐ必要がないから途中でどこかに立ち寄ってもスマホ脱着がまったく苦にならない。すばらしい。

 一方で、スマホをバイクにマウントするとなると、昨今よく言われ始めていて心配なのが「振動でカメラが壊れる」こと。実際これまでの10年ほどで、iPhone4を使っていた時も、iPhone5を使っていた時も、カメラが壊れて修理に出す経験をしています。しかもHONDA CB1300SFで。
 現愛車であるMOTO GUZZI V7 STONEは、長時間運転していると手のひらがしびれる程度には振動が激しいので、故障の可能性でいうと確実にCB時代よりも上でしょう。

 というわけでもう一個追加したのがこれ。「Vibration Dampener (バイブレーション ダンパー)」です。

 マウントヘッドとアーム部分の間に取り付けることで、ハンドルからくる高周波の振動を、よりゆるやかな振動に変えてスマホへの悪影響を抑えますよ……が売り文句の品です。なんでもメーカーが言うには、スマホを壊すのは高周波の振動で、それを抑えれば大丈夫なんだとか。かなり耐久テストをやった上での製品化みたいなので、それを信じておまじないとして付けておくことにしました。

取り付けたらこんな感じになりました

 上記3点の取り付け結果がこちら。ハンドルバーマウントのアームは除外できる作りにもなっているので、アームを抜いたヘッドと土台だけをハンドル中央に設置して、スマホを横画面で付けてハンドルポスト真上を覆うようにするのが一番存在感を消せるやり方だと思います。ただ、自分のバイクでそれをやるとちょっと画面が見づらかったので、僕の場合はアームを戻してこの位置に落ち着きました。

 チャージングヘッドの裏側には電源ボタンがあって、これをオフにしていれば電気は食いません。ただ、スマホをマウントしてなきゃ電気を使うのなんて電源LED程度でしょうから、めんどっちいので常時電源ON状態で使っています。
 すでに取り付けてから3ヶ月程度が経過していて、何度か雨に降られましたけど、特にそれで問題が出たことはありません。

 横から見るとこんな感じ。チャージングヘッドとアームの間にダンパーがはさまっています。

 どうしてもマウント部分がごつくなってしまうので、できればこのダンパーは外してしまいたいところですが、やはり使用しているとスマホの揺れ方がハンドルを伝わって手に届くビビビビビという振動ではなく、ゆらゆら~と緩く大きく動く感じなんですよね。それなりに効果がありそうなので、どうも外すわけにはいかなさそうです。

 使用期間は3ヶ月で400kmほど。今のところスマホのカメラは特に壊れたりしていません。

 チャージングヘッドには当然ですが電源をつなぐ必要があります。

 ヘッドとの接続部が防水端子使用になっているUSB給電ケーブルが付属しているので、シート下あたりにUSBコネクタを設置してそこから電源を取ることになります。

 もともとは自作電源ボックス用に設置していたシガーソケットですが、電源ボックスの方はこれでお役御免。ただ撤去はしないでおいて、いつでも配線が戻せるように、シリコンのUSB端子カバーを被せて隙間に押し込んでいます。

 そのために今回、上記の端子カバーセットを買いました。USBAオス用のカバーだけじゃなく、シガソケ側にあるUSBCの空きポートを埋める蓋もセットになっていたし、シリコン素材が良い感じに隙間なく密着するんですよね。使いやすくて良かったです。

使い勝手はというと、かなり最高です

 では肝心の使い勝手にいきましょう。見出しですでに述べている通り、「かなり最高」のひと言です。スマホの脱着が、いずれも片手で捻るだけという簡便さは、今までの防水ハウジングではあり得ない気楽さです。すごい楽。
 ズボンの尻ポケットに入れているよりも、よほど運転中に滑落の心配をしなくて済むので、今ではライディング中のスマホ置き場としても使っています。
 ナビを使わない時も、とりあえずここにスマホを付けちゃう。それぐらい楽に使える。

 スマホを付けて、イグニッションをONにしたら、この通り給電が開始されます。

 急速ワイヤレス充電に対応しているので、ちょっとここに付けとけばバッテリ残量がぐんぐん増える。先に述べた通りここを定位置にしているのもあり、バイクで出かける時はモバイルバッテリーいらずになりました。

 基本的にはスマホナビのために設置したマウントなので、横画面で使う時に最適な向きでマウントを取り付けています。
 使用アプリはYahoo!カーナビ。横画面だと2画面表示をONにしてターンリストを表示させておくこともできるので、GalaxyNote10+の大画面とあいまって、かなり「ナビ専用機」ぽく使うことができます。

 チャージングヘッドとダンパーでそれなりにごついマウント構成にはなってしまいましたが、それでもスマホを取り付けた状態だと、防水ハウジングを使用時とは比べものにならないくらいスッキリ。端末から線が飛び出してないのはやはりうるさくなくて良いですね。

 総じて、購入前に「こんな風に使えるんだったら便利だな」と思ったことが、その通りに使える感じ。なので、オフィシャルサイトや、アップされているYouTube映像などを見て「便利そうだ」と思った人は、まずがっかりすることはないと思います。

 一点だけ難をあげるとすると、「スマホをワンタッチで取り付けできる」のは確かにそうなんですけど、そのワンタッチではめ込める位置にスマホを合わせるのが意外と難しい……ことがある。
 たいていは、ぐりぐり~とスマホをチャージングヘッドに押しつけながら左右に微調整してると、少し奥に押し込める位置があって、そこで捻って終わりとなるんですけど、たまにどうにもハマらなくて、スマホ裏面とチャージングヘッドの嵌合具合を横から凝視してそーっと位置合わせすることもあったり。

 慣れだろうなーと思ってはいますが、いまだ完全にコツを掴んだと言えるまでには至っていません。
 

ついでにアクセサリ類も色々買っておきました

 海外ストアでまとめ買いする際に、せっかくだからとアクセサリ類も色々と買い込んでおきました。

 上の小さいのはベルトクリップ。はさみこめるものなら何でも良いので、リュックの肩紐にもつけられます。胸あたりでスマホが脱着できるのは山登りの時とかいいなーと思って買いました。
 下の大きい方はアームバンドです。ランニング用。最近ぜんぜん外は走ってないけど……。

 自分は普段スマホを裸で使う派なので、今回Quad Lockを使うにあたって一番ひっかかったのが「ケースを付けなきゃいけない」ことでした。まあ、バイクにマウントする時だけケース付ければいいかとも思ったんですけど、これが気安く脱着できるほどヤワな作りじゃないんですね。すごく固いの。

 そんなわけでケース付けっぱなしとなるんですけど、その時に「買っといて良かった~」と思ったのがアクセサリの「Phone Ring」。スマホのアクセサリとして貼付タイプが良く売ってますよね。金属の輪っかです。

 ただしこちらは貼り付けるわけじゃなくて、Quad Lockのマウント機構を使ってケース裏側にはめ込むようになってる。
 この輪っかに指を通して使っていればスマホを落とすことはまずないし、この輪っかをいっぱいに開いてスタンドとして使うこともできます。これがめちゃんこ重宝していて、風呂場でNetflixを観ながらボケーッと湯船につかったり、ジムで運動しながら足下にこれ置いて連続ドラマ流してたり。もう、これがないのは考えられないくらいに重宝しまくり。

 そんなわけで、「もともと裸使用だと手からするっと落ちそうだったし、ちょうどいいかも」とケースを付けっぱなしになることについてはネガな感情は消え失せました。

 で、あんまり便利なので、さらにこちらの三脚用オプションも買い足しちゃいました。

 スマホを三脚にマウントするホルダーは持っているんですけど、これがバネの力で挟み込むものなので、大型化したスマホをセットするのはめちゃんこ力が必要でしんどかったんですよね。
 これであれば画面サイズは関係ありません。とりあえずは仕事場のプロジェクター用アームにスマホを付け替えて遊ぶのに使うつもりですが、携帯するのにも良さそうなので、小型三脚とのセットでも色々活躍してもらう予定です。

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