以前アームに設置したクイックリリースアダプタ用のプレートを、3Dプリンタで量産できるようにしてみた

 以前、Anker Nebula Capsule IIというコンパクトサイズのプロジェクターを使いやすくするために、仕事場にクイックリリースアダプタと合体させたアームを設置したことがありました。

 これが非常に快適でして、この時に買ったクイックリリースアダプタも1,000円と安価ながら非常に使い勝手が良くて気に入りました。

(コレオレアダ) Koolehaodaクイックリリースプレート PU480 koolehaodaQRP
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:)プロの三脚ボールヘッドカメラボールヘッドプレート。 アルミニウム合金とゴム製。

 結果、追加でもうひとつクイックリリースアダプタを購入して、仕事場に転がしてある三脚にもそれを常設しておくことにしました。
 これに統一しておくことで、あっちこっちの脱着を軽快に行えるようにしようとしたわけです。

 ただ、あれもこれも気軽に脱着しようとすると、このアダプタ用のプレートが複数必要になってきます。それで、販売元に対して「プレートだけの販売はないの?」と聞いてみたところ「いいよ!」と専用の販売ページをAmazonに開いてくれたんですが、送料込みで780円というお値段は、「1,000円のアダプタ&プレートセットのプレートだけ」を買う金額としてはちょっと……わかるけどちょっと……ためらわれます。

koolehaodaクイックリリースプレート40 * 40mm ために OR-40クイックリリースアセンブリプラットフォームクランプ
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koolehaodaクイックリリースプレート40 * 40mm ために OR-40クイックリリースアセンブリプラットフォームクランプ

 と、いうのが7ヶ月前までの話。

 でも!今の僕には3Dプリンタという味方がいるわけですよ!そうだよ、作っちゃえばいいんじゃないか!
 ……と、唐突に思い至ったので、さっそく作ってみることにしました。

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いつものごとく現物の寸法をはかって図面におこすお仕事から

 今回作るモノのオリジナルはこちらのプレート。まあ単純な形状ですね。これならすぐに完成しそうです。

 ちょちょちょいとモデリングして、こんな感じで出来上がり。「簡単」って思える形状のレベルが半年で格段に上がった気がする。

 今回ちょっとひっかかったのが、中央に貫通させるカメラ固定用のネジ穴をどうモデリングするかってこと。本来なら点を打って穴作成でネジの規格を指定してやれば済むんですが、インチねじの規格がどうも見当たりません。
 ググってみたら下記のサイトでわかりやすくまとめてくれていました。

 おかげで無事にW1/4ネジ穴を空けることができました。良かった良かった。

出力しながら微調整

 さっそく3Dプリンタで出力して完成……

 ではないんですよね。天面の凹みにゴム板を貼り付けないと完成には至りません。うーん、めんどくさいな、ゴム板なしにするの駄目かな……と悩んでいたら、カメラに詳しい人から「自分は剛性を損ねて邪魔だから、むしろゴムをとっぱらって使いますよ」というアドバイスをいただき、よしじゃあ楽になるしそうしちゃおうと、天面の凹みをなくすことにしました。

 天面の凹みをなくしたことで、天地逆で印刷できるようになりました。これによって、裏側にあるネジ頭の逃げスペースにサポートを付けて出力する必要がなくなります。その結果、表も裏も綺麗な仕上がりになりました。

 まあ、天面側は、3Dプリンタのベッドシートと貼り付くことになった関係で、ちょっと見た目は荒れちゃってるんですけどね(見た目だけで平面はとれてる)。

 試しに使ってみると「まあ大丈夫だろ」と思える程度にはガッチリと強度は出ています。ただ、それはあくまでも「面」で圧力がかかった場合。「点」で圧力がかかると少し微妙な感触であるように思えます。用途的に点で圧力がかかるわけじゃないんだけど、もうちょっと固くしておこうかな。

 試しにペンチでひねってみたら、簡単に穴が空きました。

 デフォルトの設定だと内部の充填密度が15%になっているので、ハニカム構造で埋めて強度を持たせつつ、空間的にはこんなにスカスカの仕上がりになるんですよね。
 念のために充填密度を40%にして出力しなおしました。

W1/4ネジをはめて完成です

 AmazonでW1/4ネジの安いパック品を買って、出来上がったプレートにねじ込んでみました。

 裏側はこんな感じ。

 さっそくスマホホルダにくっつけてみる。

 充填密度を高めたのもあって、プレートを爪で叩いた時の感触も「カツンカツン」という硬質なものに変わっています。「これが破断するぐらいならその前にスマホホルダが壊れる」と確信できるほどのガッチリ感があります。

 剛性試験を兼ねて、クイックリリースアダプタに何度も付けては外しと繰り返してみるも、硬質さが低下する感じは一切なし。ガチンバチンガチンバチンと同じ調子で小気味よく付け外しできる。いい感じです。

 パック品のW1/4ネジはまだたくさん余っているので、なんか取り付けたいものができたら、またこのプレートを出力して、安価に個数を増やしたいと思います。

コメント

  1. デコピン より:

    おはようございます。
    3Dプリンターがあると便利ですね。会社用に買った内視鏡のカメラ接続部にキャップが欲しいと思い家の中を探したのですが、良いものが有りませんでした。3Dプリンターが有れば簡単に作れそうですね。
    でも、買うと3Dソフトの勉強が大変そうだな。

    • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

      便利ですよ!おすすめです!

      それに、いざ楽しみはじめると3Dソフトは意外とハードル低かったです~。とくに工業製品寄りだと、寸法測って3Dソフトに数字を投入すればできちゃうものが多いですし(^-^

  2. かた より:

    ウイットねじ(W1/4)と三脚などに使われているインチねじ(1/4-20UNC)は違うねじです。ねじ山の角度が違うのです。ウイットねじは建材で使われているためホームセンターでも手に入り、ユニファイねじより入手性が良かったため代用することがありますが、場合によっては機器を痛めることがあります。
    ページ中のAmazonのリンクを見ると買われたのは正しくUNCで、作製されたW1/4のプレートはねじより柔らかいのでこの場合は問題にならないのでしょうが、ウイットをカメラなどに付けるとガタついてきます。

    • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

      確かにネジを押し込んでいくと途中からきつくなってました!ベッド付近は樹脂がつぶれて誤差がでかいとかそのへんの理由だろうと自分を納得させてましたが、そういう理由だったんですね!

      さっそくUNCで作り直してみます!
      勉強になりました、ありがとうございます~!!

  3. hamu より:

    私も3Dプリンタで色々作ってますがネジを設計するのは面倒なので
    穴だけあけて後からタップを使って溝を掘ってます
    壁の設定を厚めにしておくと意外と強度もあります
    まぁ壊れても作る直せばいいですし

    • きたみりゅうじきたみりゅうじ より:

      確かに、信頼性の必要なとこはそんな風に割り切って手作業にしちゃうのもアリですね~。

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