Cintiq Pro 24 の上部ベゼルにトラックボールを貼り付けよう – その1 (分解編)

 基本的に、絵作業の間は液タブ側が作業画面となり、正面に位置するメインディスプレイは「全体画像のプレビュー表示」が主な役割となります。ただ、ちょいちょいと他のこと……たとえば漢字辞書をひいたり資料を検索したり画像資料を並べて表示させたり拡大して細部を調べたり……といった用途にも使います。
 これが、以前使っていたCintiq13HDであれば、さっと脇のマウスを掴んで操作するだけの話だったんですが、Cintiq Pro 24だとそうならないんですよね。

 なんせでかい。

 自分の視界正面を覆うようにデーンとこの液タブが鎮座しているため、マウスを掴みたくても目視できるところにマウスがないのです。

 これを解消するために、「絵作業時に、液タブの上で別画面の操作もできるポインティングデバイスが欲しいなー」と思っておりまして、なんか使えそうなものがないかなとAmazonをずっと漁っていました。
 そうして先日見つけたのが、こちらのトラックボール付きリストレスト。

サンワサプライ 有線 リストレストトラックボール 光学式 ブラック MA-TB42BK
サンワサプライ(Sanwa Supply)
長時間の使用でも手首の負担を軽減させるリストレスト付きで、柔らかいウレタンパッド素材を使用しています。

 これを分解してトラックボールのところだけ抜き出したらちょうど良さそう。さっそく買ってみることにしたわけです。

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分解してみるぞ!

 届いたのはこちらの品。

 取り出してさわってみると、リストレスト部分が思いのほか気持ちいい。いや、わかってるんですよ、こういう材質のリストレストって、買った直後は気持ち良いんだけど、使っているうちにすぐギシギシときしむようになってあまり使用感が良くないことになるって知ってはいるんです。

 でも一度も使わないうちにバラしてゴミにしちゃうのは忍びないなあ……と思いながらくるりと裏返す。ネジが3本見えますね。外しましょう。

 カパッと開いてみたら中はこんな感じ。みごとにがらんどうです。こっちとしてはトラックボールが流用できれば良いのでこのチープさにも「なんてバラしやすい」と感謝しかありません。

 ただ、基板丸出しとは思ってなかったなあ……。

このままだとくっつかない……

 トラックボール部分はプラスチックの爪でケースに留めてあるだけなので、そこをちょっと押してやるとあっさり取り出すことができます。

 ボタンはぐにぐにと節度感に欠ける感触で(一応クリック感はある)、ボールは少し軽く回りすぎる感じ。お世辞にも上質とは言いがたいですが、用途的にはまあ我慢できる範囲。

 どちらかというと問題は裏側なんですよね。

 いつも使っている定番の『はがせる両面テープ』で貼り付けようと思っていたもので、この基板むきだしはちょっと困るというか、これに両面テープを貼り付けてしまう気はさすがにしません。のり残りはしないものの粘着力は強力なので、この華奢な作りだとはがす時に壊れちゃう。

 試しに基板を避けてケースのふち部分にだけテープを付けてどうにかならないか試してみましたが、やっぱりあっさりと取れちゃいました。そりゃそうだ。
 さて、どうしましょう……。もうちょっとちゃんと箱的なもので覆われているかと思ってたよ。

 そうですね、こういう時こそ3Dプリンタ。
 こいつ用のちょうどいいハウジングケースを作ってやることにするとしましょう。

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