ThinkPad X1 Yoga(以降Yoga2019)を購入して、その後愛用しているのがSaotoTechさん製のトラックポイントキャップです。ソフトリムの選択肢がなくなった機種用に、背丈を調整したソフトリムタイプのトラックポイントキャップを自作されていて、Yoga2019用にも現在試作を重ねている最中の様子。
上の記事は、その試作品を分けてもらった時の話です。指が痛くならなくなって大満足だったわけですが、若干……ほんの少しだけ気になった点がありました。それが次の2点。
- キートップよりもトラックポイントキャップの操作面が少し下がるので、指をトラックポイントへ水平移動させた時に、少しだけ違和感がある
- ソフトリムのリム部分がもうちょっと固い方がカーソルをびゅんびゅん動かしやすくなる気がする
それでもYoga2019の純正トラックポイントキャップに比べたら格段の使いやすさ。愛用して1週間も経つ頃には、そうした違和感にもすっかり慣れてしまいました。
そのSaotoTechさん製トラックポイントキャップの新しい試作品ができたということで、試す機会をちょうだいしました。
見た目と形状の変化具合をチェック
左から順に、純正品、前回購入したSaotoTechさん製試作品キャップ(試作品v1)、今回の新しい試作品(試作品v2)となります。上から見ただけだと、試作品v1から試作品v2の変化は色しかありません。
真横から見るとこうなります。試作品v2が一番背が高く、かつ、外周のリムが太くなってる。前回より0.2mm背が高くなっているそうです。
その影響か、キーボードにセットすると、左右のキートップより若干上に飛び出します。
ただ、ディスプレイ側には少し段差が設けられていてキーボードとの接触が回避されているので、この程度の飛び出しでは画面を閉じたからといって接触することはありません。
それでも、その状態で少し圧迫されたりすると画面に接触しているようで、中央に円形のあとが残ります。多かれ少なかれ純正のキャップでも起こることなので個人的には気にしていませんが、人によっては気になるかもしれません。
タブレットスタイルに切り替えてキーボードが底面側にまわった時には、このキャップが飛び出してしまっている分接地しやすいようで、前後に揺するとそこだけ少しひっかかるような抵抗を感じます。自分としてはこちらの方が少し気になる挙動。トラックポイントの軸部分にかかる荷重として、あまり良くはないんじゃないかなと思うところです。
試作品v1からの操作感の変化がすばらしい
背が高くなったということで、最初に挙げた「操作面がキートップ上面より下がることによる若干の違和感」は解消されています。指をホームポジションからすっと横に水平移動させると、トラックポイントキャップのリム内に自然と指先がおさまる。
さらに驚いたのが剛性面。前バージョンにあったリム部分の腰の弱さみたいなものがなくなっていて、指先に少し力を入れるとダイレクトにカーソルスピードへ反映されます。殊更にフチを強く押さなくても画面内をびゅんびゅんと直感的にカーソルが移動できるようになってる。
前回と色が違っていることから材質自体が変わったのかと聞いてみたところ……
下の断面図は以前のもの(ver.17C)で、白い所に0.3mm厚の硬質プラスチックを入れています。新しいの(ver.17D)は0.4mmにしたのでその分剛性が上がっているはずです。
— Saoto (@saoto28) February 6, 2020
高さは、PCにバラツキがあるのかもしれませんね。 pic.twitter.com/YfXKMYsBqX
材質自体は同じで、間に挟まれている硬質プラスチック部分が厚みを増しているのだとか。そんなに細かく内部で材質を組み合わせて調整されているものだと思っていなかったので、そういう意味でもすごくびっくり。
そうしてかれこれ1カ月ほど継続使用していますが、このバージョンになってからは、さわる度に「トラックポイント気持ちいいなあ」という感想しか出てきません。旧機種で純正のソフトリムキャップを使っていた時でも「もう少しリム部分に腰の強さが欲しい」と思うことはあったんですが、そういうのも皆無。剛性感がとてもいい感じでお気に入りです。
今は3Dプリンタのおかげで、こういう小物をユーザーが自作できるんですよね。
よく考えたら凄い時代だ・・・。
こういう操作感に直結する工夫は大好きなので、無駄に3Dプリンタ欲が湧いてきました。
(特に自作予定の物はない)
3Dプリンタ楽しそうですよね。だいぶお安くなりましたし。
毎年毎年欲しくなって、「そのためには3Dソフトの使い方を覚えねば……」ってあたりで断念するパターンを繰り返してます(笑)
3DCADの操作自体はソフトによってまちまちですが、多分きたみさんならすぐに理解できると思いますよ。
そもそもイラストレーターという職業な上に、趣味で陶芸もなさっていることから、物体の立体イメージの構築は既に脳内でバッチリできているハズですので。
どんなソフトでも手順は「断面図を書く」→「図を 押し出す or 回転 で立体にする」が基本ですが、つっかかる人はこの『二次元図から立体に』が脳内で成立しないので手こずりるんです。この部分について、きたみさんならアッサリ理解できると思うので、実質的なハードルは凄く低いです。
多分ちょっと触ると「あれ、こんなに簡単だったのか」と拍子抜けされるんじゃないかな、と思います。
まあ、そのまま「3Dプリンタ購入&設置で色々遊ぶ」までが通貫で視界に入るので、触ったら最後3D沼に首元まで・・・みたいな覚悟が必要ですけどね(自宅にプリンタ置くスペースないマン)
そのへんの断面図と立体の脳内感覚なら多分大丈夫っぽいです。というのも、機械科出身なので、ドラフターで三面図書いてたんです。
そっかー、じゃあ3Dソフトは大丈夫ですか…ゴクリ。
いやいや、それを越えた後の沼も怖いので我慢我慢…(笑)