メールデータをサーバ側に置くことで、どのクライアントからでも同一のデータを参照することのできるIMAP。スマホやノートPCやタブレットやパソコンや……と、環境が入り乱れている身としては便利この上ない代物ですが、いざメールサーバをお引っ越ししようとすると、「はて、どうしたものか」と悩んでしまいます。
なんせデータはすべて使用中のメールサーバに置かれているわけで、そのメールサーバを解約するとなると……当然それ消えちゃいますよね。
今回必要に迫られて利用していたムームーメールを解約することにしたのは昨日の記事に書いた通り。
それにあたって、どのようにメールデータを移行したのかを書き留めておきたいと思います。
使っていたメーラー(Shuriken)でやろうとしたら無理だった
まずはじめに考えたのは、次の流れ。
- 移行先のメールサーバに、新しいメールアドレス(アカウント)をひとつ作る。
- メーラー上で、移行元のメールアドレスのデータを、ドラッグ&ドロップして上で作ったメールアドレスにコピーする。
- メールサーバ移行後、新しいサーバ上で前と同じメールアドレスを再度作る。
- 再作成したメールアドレスに、手順2で待避させたメールデータをメーラー上でドラッグ&ドロップして戻す。
いざ実施しようと試みたところ、手順2でつまづきました。メーラーにはShurikenというJustsystems社(一太郎とかATOK出してる会社)の製品を利用していたんですが、どうもIMAP設定のメールアカウントだと、フォルダをつまんでドラッグ&ドロップで移すという操作ができないようなのです。
個別のメール自体はドラッグ&ドロップで移せるので、やるとしたらフォルダからいちいちメールを全選択してコピーするようにして、いったん今のフォルダ構成をすべて破棄するしかありません。
それは現実的じゃないなーってことで、Shuriken上で移行するのは断念。
Thunderbirdへ乗り換えることにした
続いて試すことにしたのが、mozilla.orgのThunderbirdというメーラーです。確か前に使ってみた時、これはIMAPのアカウントでもフォルダの移動ができた気がするんですよね。
インストールしてみたところこれが大正解。フォルダの移動はもちろん、ローカルフォルダーという機能もあるので、わざわざ移行用のメールアカウントを作る手間も必要ありません。
移行させたいメールアドレスの受信トレイをローカルフォルダーに丸ごとドラッグ&ドロップして、その後メールサーバの移行が済んだら、新しい移行先へとローカルフォルダーからドラッグ&ドロップして書き戻せばOKです。
というわけで、メールサーバ解約前にメールデータをローカルフォルダーにすべてコピーしておいて、無事すべてのデータを新しいサーバ側へ持ち越すことができました。
ShurikenだとGMailアカウントの処理が妙に遅くて辟易としていたところもあったので、これを機にメーラー自体もThunderbirdへ乗り換えてみることにしました。データの引っ越しを考えると逆に面倒な感もあったIMAPですが、こうして気楽にメーラーを乗り換えられるあたり、やはり便利だなーと思わずにはいられません。
imapsyncも便利です^_^
それ知りませんでした!確かに便利そう!