前々から欲しい欲しいと思っていたもののひとつが3Dプリンタ。どうしても必要という品ではないので、「自分が手を出しても大丈夫な程度に品質がこなれてきたら手を出そう」と思ってずっと待ちに徹していたこの品を、ついに先日注文してしまいました。
買ったのはFLASHFORGE JAPANが取り扱っているAdventurer3Sという製品です。Twitterでつながっているお友だちに意外と3Dクリエイターさんが多いので、どのへんがいいのかなーと参考に聞いてたらここのが良さそうだと落着しました。
特にスケルトン仕様である必要はなかったんですけど、どうせなら新しい版がいいということで3種あるAdventurer3製品の中からこれにしました。排気ファンにフィルターを付けられるようになってるし、フィラメント(3Dを出力するために溶かして使う部材)収納部の蓋もスケスケだから常に残量がチェックできるのはいい感じです。
さっそく印刷してみよう
さすがにこなれてきた世代の製品だけあって、導入は実に簡単。電源をつないでヘッドを動かして中の梱包材を外し、校正でヘッドのノズルと土台の距離を微調整したらもうとりあえず設置完了です。
リール状の付属フィラメントをサイドのスペースにセットして、矢印の部分に先っぽを突っ込んでローディングさせたら印刷準備完了。
とりあえずプリンタの中にテストデータみたいなのが入っていたので、それを試しに印刷してみることにしました。おお、動いてる動いてる。
物体を薄く何層にもスライスして、それを一層ずつ溶かした樹脂で描きながら積み重ねていくのがこの方式のプリンタの基本的な原理なのですが、こう……なんというか研究室でプロッター(アームの先にペンがついてて、それを機械制御して図面を書かせる)が動くのを眺めてたみたいな楽しさがあります。
15分ほど待ってこんな立方体が出力されました。見た目は変哲のないただの四角いブロックなんですけど、この中身は強度を保ちつつ材料を減らすためにハニカム状の中空構造になってます。見てておもしろかった。
と、ここでトラブルが。立方体はすぐにぺりっと剥がれたんですけど、その下の土台みたいな薄い部分が剥がれてくれません。スクレーパーないと駄目みたい。急遽100均に走るはめになりました。
ちなみにこの時は立ち寄ったホームセンターに売ってなくて買えなかったんですけど、スクレーパー買うならこれがオススメだよと教えてもらったニトムズのテープはがしカッターが、後日入手して試してみたらめちゃくちゃ良かったです。
出力した物体は、一層ずつ積み重ねてったあとが残ってます。積層痕というらしいです。
この写真だと強調してるからすごく目立ちますけど、個人的にはあまり気にならないレベルでした。
調子に乗って遊んでたらノズルが詰まっちゃった
スクレーパーを買ってきて土台(ラフトと言うらしい)を剥がしたら、続けて2個目3個目と設定を変えながら出力を試します。
当たり前ですけど四角ばかりだと飽きるので、もっと他に試す物はないかと色々見てたら、WiFiでつなぐとパソコンから直接データを送り込むことができるらしく。しかも色んな人の作例をダウンロードできるサイトがあるとわかって、ますますわくわくが止まりません。
ってことで、よくTwitterで見かける船をプリントしてみることにしました……が、あれれ?
なんかおかしい。どうもノズルが詰まってしまったようです。校正でやったノズル位置の調整がプレートに近すぎたのかな。
そんなわけで到着初日から上蓋を開けてチューブを外してノズル掃除。はじめてさわる種類の機械だからいちいちドキドキするんですけど、そんな神経質に扱わなくてもけっこう大丈夫みたいだなと、いじりながら慣れてきました。
ないなら作ればいいのかと気づいてますます楽しいことに
ところで、印刷して遊んでると、なんか細々したゴミが出てくるんですよね。ノズルから垂れたあまりの樹脂とか、ラフトとか。プリンタの脇にちょっとしたゴミ箱が欲しいな、100均また走るかな。
いやちょっと待てよ?
3Dプリンタの管理と操作用にFLASHFORGE社の無料クラウドサービス(FlashCloud)があるんですけど、そこに登録してログインすると、色んな人のアップロードしたモデルライブラリを利用することができるんですね。前述の船もそこで見かけたデータです。
そうしたモデルデータライブラリがもっと大量にあるのがThingiverse。
ゴミ箱くらいだったらここにあるんじゃないだろうか……と探ってみたら、やっぱり色々揃ってました。その中から自分好みのものを選んで印刷実行。5時間くらいかかるみたいなので、放置して帰りました。
翌日出勤してきたらできてる!
こりゃいいやってことで、細々したツール類を入れるペン立ても出力して、プリンタの横に並べました。
片付けるために必要なものを自らの手で出力して揃えて行けちゃうとか何だかすごく面白い。
色々見てたらモンキーレンチもあったので、試しに出力してみました。使えるようならモンキーはあちこちにあって困るもんじゃないし。
おおお、綺麗に出てる。これでちゃんと真ん中のウォームを回して下あご動かせるんですよ。
こんなのが一発で出てくるとかほんとすごいな3Dプリンタ……。
ただ、ラフトなしで直接プリントしようとしたので、一層目をかなり分厚く設定していたんですよね。そのため、ウォームの径が真円になっておらず、途中途中でひっかかりがある作りになってしまいました。おまけに力づくで回したら端っこのパーツが折れちゃった。
なるほど、勉強になった。
作りたいものがいっぱいあって今後が楽しみです
というあたりで試運転はおしまい。作りたい物はちょこちょこあるので、ひとつずつ手がけていきたいと思っています。
そのためにはまずFusion360って3Dモデリングソフトのお勉強しなきゃ。
自分の用途的にこのあたりの本がバッチリ噛み合いそう。
うーん、とりあえず注文してみるとしますかね。
いーなー
欲しいなぁー
3Dプリンタ。
購入時と操作の参考にしたいと思います。
いっぱい作っていろいろとUPしてください~~
あっ、自分も赤ぽっちのキーボード使ってるんです。過去のしのびキーボード参考に、購入を考えています。
トラックポイントキャップの自作は考えてますか?
ひとが使っているのを見るといいないいなとなりつつも、なかなか手を出せない品ですよね、3Dプリンタ。
もうさんが思わず注文ボタンを押したくなってしまうぐらいに、活用してみせられるよう頑張りたいです。すぐ飽きて放置状態にならないかが一番不安(^-^;
トラックポイントキャップはその材質が使いやすさに直結するので、これで自作は今のところ考えてないです~。
3Dプリンター良いですね。これを使うのにはパソコンの能力はどのくらい必要なのでしょうか?
でも、昨日インクジェットプリンターを使おうとしたら、なぜかWiFiがつながらない。こちらの方の買い替えが先です。
シャープペンで製図するプロッターを20年前に使っていました。先輩が個人で持っていたプロッターで、芯の太さの異なる専用のシャープペンをローターにセットし、用紙をローラーにセットして起動させると、ペンが左右、用紙が前後に動いて作図していきます。書く順番が結構ランダムで、動作を見ていると面白くて飽きなかったです。
今のインクジェット式と違って、鉛筆なので修正が楽でした。
3Dプリンタを使うためになら、パソコンのスペックは気にしなくて大丈夫だと思います。3Dソフトであれこれしようと思うといくらか考えないと駄目かもしれませんが…。
現状は、特にどの操作も重さを感じないので、めちゃくちゃプロレベルの作り込みをやろうとしない限り、低スペックマシンでじゅうぶんに楽しめるんじゃないですかね~。