FlashForge Adventurer3のエアチューブジョイントを交換する

 デザフェスの出展準備をしていた時は、延々24時間フル稼働体制で働いていたうちの3Dプリンタ(FlashForge Adventurer3)。

 さすがに24時間ぶっ通しで使い続けていると色々ガタが来るものです。それでも動き続けていてくれれば、その状態のままだましだまし使うんですが、一度だけ、完全にぶっ壊れてごまかしようがなくなったことがありました。

 それがエアチューブジョイントの破損です。

 よりにもよって、知人が「暇だから明日ヤスリ掛けでも手伝いに行くよー」と言ってくれて、それ用のパーツを出力していた真っ最中に起きたもんだから、もう超涙目でした。

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とりあえず安い代替品を手配した

 エアチューブジョイントというのは、出力に用いるフィラメントを送るガイドチューブを、3Dプリンタのヘッド部分に固定するための金具です。これが破損するとどうなるかというと……

 こんなことになります。

 チューブを固定しておけないので、中を通ってきたフィラメントをヘッド内部へと押さえつける力が働きません。そのため、ヘッドの上でどんどんフィラメントがチューブからはみ出していくばかりで、ヘッドの先のノズルに送り込まれなくなってしまったのです。当然プリントは一切できません。

 なんで破損したかというと、ノズルの詰まりを直すために一度ガイドチューブを抜こうとしたら抜けなくなっていたんですよね。で、力任せに引っ張ってみたら、ジョイントの中の留め金がそれでバキバキに折れちゃったみたい……。

 そんなわけで、Amazonで安い代替品を手配してみました。

 公式サイトで販売されている純正のジョイント部品より激安というのもあるんですが、何より「注文して翌日には届く」というのがこの時は最優先事項でした。

ヘッドのカバーを外して破損したジョイントを取り外す

 ヘッドに接続されているリボンケーブルは真っ直ぐ上に引っ張ると簡単に抜けます。そうした上で、ヘッドカバー上部にあるキャップボルトを六角レンチで緩めます。

 するとカバーがカポッと外せる。真ん中にあるのがエアチューブジョイントですね。

 スパナを使って緩めてやるとこのように外せます。

新しいジョイントを取り付けてカバーを戻す

 それではAmazonから届いたワンタッチ継手を、新しくエアチューブジョイント代わりに付けてやりましょう。

 こんな感じの形状です。以前フィラメントの防湿ケースを作るときに使用したものと同じですね。

 ネジ径が同じなので、先ほどジョイントを外した穴にくるくると回し入れてやるだけ。

 最後はスパナできっちり締めますが、締めすぎると受け側のプラ製パーツが簡単に割れるらしいので、ほんのちょっと「きゅっ」と締まったかな~ぐらいで止めておきます。ガイドチューブが固定できる程度にくっついていれば良い場所ですからね。

 そしたらカバーを元に戻してキャップボルトを締め、リボンケーブルを真っ直ぐ差し込んでやれば作業終了。

 無事、プリント作業を再開できるようになりました。

 目前に迫るデザフェス。こんなところで時間を食っている場合じゃない。という状況だったので、動き出した3Dプリンタを見て、よかったー……と胸をなで下ろしたのは言うまでもありません。

別途正規品と同じ品を入手して後日取り替えました

 とりあえずこれで忙しいさなかの難は乗り切ったものの、どうもAmazonで買ったワンタッチ継手は、同じ径で反対側まで貫通している穴ではなく、途中で穴径が変わっていて、そこに段差ができてしまっているようです。というのも、新しいフィラメントを装填して送り込んでいった時に、この継手内部でひっかかってその先まで進んでくれないことがたまにあるんですね。

 これでは安心して使えないので、後日ちゃんとした品に換えておこうと、純正品のパーツもメーカーサイトで注文しておきました。元々ついていたジョイントは壊れやすい作りだったようで、今は新型に置き換わっています。

 ただ、このジョイント一個で税込み1,210円+送料550円というのは少々割高感が否めません。また壊れることもあるだろうから、ここは安価な選択肢を開拓しておきたいと判断して、同時に同等品と思われるこちらの品をAliExpressでも注文しておきました。

 こっちだと5個入っていて12.59ドル、しかも送料無料です。ちょっと納期がかかりますけどね。
 デザフェスの作業をやっている間に両方届いたので見比べたところ、やっぱりまったくの同一品でした。

 その後デザフェスも終了し、3Dプリンタのメンテナンスをゆっくり行えるようになったので、真っ先にこの部品を(あえてAliExpressで購入した側のジョイントに)交換。内部に引っかかるような感触はまったくなくて、新しいフィラメントがするするとスムーズにノズルへと送り込まれていきました。
 それから何度かフィラメントを換えてみたり、ガイドチューブを外してノズル掃除をしてまた付け直したりとやりましたが、やっぱり問題が起きるようなことはなく快調です。

 このパーツ、いずれはまた壊れることもあるでしょうが、今度は予備が5個残っているので、あわてて涙目にならずに済みそうです。

  1. アカイシアキラ より:

    レッドスネークww

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