先日の奈良旅行で、平城宮跡を見てまわる足としてシェアサイクルサービスを利用したことを書きました。
当初は公園内のレンタサイクルを利用するつもりが、ふと隣を見るともっと割安な料金のものが目に付いた。しかもそっちは電動アシスト自転車。
それで、こっちの方がいいんじゃないかということになり、使ってみたのがドコモのバイクシェアサービスです。
公園内のレンタサイクルが1日500円だったのに対して、こちらのサービスだと30分150円。
利用時間によってお得度が変わる微妙なラインではありますけど、結果から言うと使ってみて良かったです。むしろもっと早くこのサービスを知りたかったぐらい。
そんなわけで、使い心地や、おすすめポイントなんかをまとめてみたいと思います。都内でも有用なので、是非機会があれば今度もどしどし利用していきたいと考えてます。
会員登録もレンタルの申し込みもスマホ(ネット)から
このサービスを利用するためには、まずネットから会員登録をしなければいけません。
会員登録をしてしまえば、次からはお財布ケータイ対応スマホやSuicaなどのFelicaチップを会員証代わりにしてタッチするだけで利用可能…なはずなんですけど、この時は時間をかけたくなかったのでその手続きはパス(調べる時間がもったいなかった)。会員登録後、借りたい自転車を選んだら画面に表示されたパスワードを入力する形で利用しました。支払いは登録時に入力するクレジットカードに請求が飛びます。
まずネットや専用スマホアプリから、借りたい自転車を探します。地図から探すこともできるんですけど、この時は最初から借りたいサイクルポートの現地にいたので、サイクルポートの一覧からポート情報画面を開き、「借りる」→「借りたい自転車番号を選ぶ」として申し込みを行いました。
ちなみにこの申し込みを行うと、実際に自転車の操作パネルで貸出手続きを済ませるまでは、20分間予約状態にしてくれます。だからたとえばどこか離れたサイクルポートの貸出可能台数を確認して、「借りられるからここに行こう」とした時も、あらかじめ予約を入れておくことで、「確認した時はあったんだけど、現地に着いてみたら借りられる自転車が1台もなかった」なんてことは避けられるようになっています。
自転車の借り方と返し方
申し込みをすると4桁の開錠パスコードが表示されます。現地に着いたら、自転車に備わっている操作パネルのSTARTボタンを押して、開錠パスコードを入力。ガチャンと音がして、自動的に鍵が解除されます。これで利用開始手続きが完了です。
ちなみに一時駐輪の時も、鍵をかけたら同じ手続きを踏んで開錠します。
ICカードを登録しておくと、予約の手続きも、開錠のパスコードも全部不要なんですよね。操作パネルのFelica部分に登録したICカードをタッチするだけで、利用開始手続きも毎回の開錠手続きも済んじゃう。やっぱ楽だから次使う時は登録済ませよう。
こんな感じで手続きが無人で済んで即乗り出せるからラクチンなんですが、それだけに借りる自転車の状態チェックは欠かせません。特にパンクの有無や空気圧、ブレーキの感触、あとバッテリー残量あたりは必ず利用開始手続きの前にチェックするべきです。
バッテリーはサドル下のバッテリーに「押」ボタンがありますので、そこを押しましょう。インジケータが点いて残量が確認できます。
返却もこの操作パネルで行います。
返却は、サイクルポートに持っていって自転車を施錠。その後ENTERボタンを押すだけです。
返却手続きを行うと、操作パネルには「返却」と表示され、同時に登録したEメールアドレス宛に返却完了通知が届きます。返したのに返してないことになってたら心配とか思ってたんですが、こうして証拠が届くなら安心です。
借りられる自転車は、体型を問わずに乗りやすいラクチン仕様
ドコモ・バイクシェアで借りる自転車は、小径タイヤの電動アシスト自転車です。前かご付きなところが観光用途には地味に便利。
電動アシスト機構は、電源を自分でオンにしてやらないと動作しません。忘れずにハンドル左にある電源ボタンをぽちっと。あとライトのオンオフもここで行います。
ハンドル右側にはシフトレバーが。3段変速式です。
小径タイヤが功を奏して、車体に圧迫感がありません。そのため、サドル位置さえ調整してやれば、中2息子、高2娘、妻、僕という体格も身長も自転車への慣れ方も異なる4人が乗っても、誰からも不満が出ませんでした。みんな総じて「楽しい」のひと言。電動アシストって、すいすい進むから、楽なんですよね。
すいすい進む自転車はほんと楽しい。
「乗り捨てできる」が大きな意味を持つサイクルポートの充実度がすごい
で、なんで冒頭で「もっと早くこのサービスを知りたかった」と書いているかというと、ドコモのサイクルシェアサービス自体は存在を知っていたものの、「よくあるレンタサイクルをスマホ(ICカード)で気軽に借りられるしただけ」という認識しか持っていなかったんですね。
ところがこの自転車。借りた場所からどこか別の観光地に行って、そこの近くにあるサイクルポートで返却してさようならという、乗り捨てができるサービスだったんです。いや、なんかうっすらそんな記事を読んだ記憶はあったんですけど、どうせそんなこと言ったってサイクルポート自体がそうそうどこにもないってオチでしょ、だから結局元の場所に返さないと駄目ーみたいな話でしょぐらいに思っていたのです。
これがぜんぜん違ってたんですね。
冒頭のイラスト背景にあるように、奈良のサイクルポートマップを見てみたら、今回借りた平城宮跡はもちろん、奈良の駅前から奈良公園、そして春日大社まで、観光地がほぼ網羅されています。それなら車で移動して駐車場探して1日上限いくらまでとかチェックしながら停めて観光してまた移動…みたいな手間はかけずに済んだはず。しかも自転車ならその道中だって、景色や寄り道を楽しんだりできたわけです。
気になるのは長時間に及ぶ観光で割高な料金にならないかということですが、移動を済ませたら最寄りのサイクルポートに返却してから観光とすれば、移動時間分の料金しかかかりません。それなら必要最小限で済むからかなり料金も抑えられそう。
それで気になって都内のサイクルポートマップを見てみたら…
なんとびっくりなこの充実ぶり。ここまで来たら完全に交通インフラです。
電車だと不便な場所、場所から場所の移動でのんびり観光もしたい時、カメラ片手に都内を撮影してまわりたい…なんて時。このサービスなら、走れるとこまで自転車で走って、自転車が邪魔になったら、その付近で乗り捨てて身軽に戻れる。もういいや帰ろうとなったら、駅の近くで乗り捨てて電車に乗って帰るだけ。
超便利。
カメラを持って皇居周辺を色々撮影にまわりたいなあ…というのは前からちょっと思っているので、もう少し涼しくなったらこのサービスを利用して走り回りたいと思います。
もちろんその時は、ICカードの登録を済ませて、より便利さを実感してみようかと。
港区でよく使ってますが電車だと乗り換えが面倒だったりするところを都内なら自転車でサクッと行けるし、電動だから坂道も苦にならずとても便利ですね
このレンタサイクルのアプリ、割と最近リニューアルされてまともに使えるようになりましたが、リニューアル前はマップを動かすと高確率でアプリが落ちるし、貸出もアプリで直接借りれず、ポートを選ぶとブラウザが起動されてWebからログインして貸出してね♪とこの仕様でOKした人を小一時間問い詰めたくなる作りでした。
小ネタとして、月額会員なら30分以内で返却→貸出を繰り返せば追加料金なしで使えるのも魅力です(そうタイミングよくポートがあるとは限らないですが)
後、貸出した後にパンク等に気付いてすぐに返却すると未使用と判断されて料金はかからないという親切仕様です
AP本、ありがとうございます&合格おめでとうございます!
貸出後すぐ返却でキャンセルきくんですね。いいこと聞きました。ありがとうございます~。
都内で使うとやっぱり便利ですよね!自分も活用していきます!