みなさま良いお年を

　うーん、このペースだと年末までに間に合わないんじゃね？
　そんなことを思ったのが5月くらいのこと。そこから色々紆余曲折があったり編集さんに泣きついて締め切り伸ばしてもらったりなんか色々ありながらやってきた年末。

　なんとか終わらせました。
　終わった。
　終わったぞ。
　来年に持ち越したってもう大丈夫な状況作れたから無理する必要ないんだよなーって心の声に負けそうになりながらも、それに流されずちゃんと終わらせることができた！

　というわけで今年最後の最終日。
　ようやく書かなきゃいけない原稿をすべて書き終えて、無事に2021年を締めくくる準備ができました。

　…と、深夜のハイになった頭で、ケタケタ笑って自画自賛しながらこの記事を書いてます。

スタッフさんに入ってもらう判断は正解だった

　今年の取り組みとして、なんといっても外せないのがスタッフさんに入ってもらったことです。しかも2名も。

　うち1名の方は、当初の予定通りに、お願いしたかったInDesignまわりの仕事を片づけてくれていて、KDP作業の「ここは人に任せたい」と考えていた箇所をあらかたカバーしてくれています。
　もう1名は、同じくそのへんを頼むつもりで入ってもらったら意外にうちの仕事と相性が良かったもので、どんどんその守備範囲を広げていってくれている真っ最中。いつもなら忙しくなるとブログの更新が完全に止まってしまうのが自分の通例なんですけど、今回はそのへんもカバーしてくれて、すっかりこのブログの主になりかけているイシクラです。

　冒頭で「終わった」と言ってる仕事、彼女いなかったら終わらなかっただろうなあ……というくらいに、最後のあたりは戦力になりまくっていてものすごく助かりました。いつかそうなったらいいなと思いながら色々教えてたけど、想像以上にその日は早かったなあ。
　といって、まだまだ教えることはたくさんあるので、来年も引き続きぐんぐん伸びてって欲しいなと目を細めるばかり。

　なんというか、自分ってもうおっさんじゃないですか。
　あとは枯れていくだけ、人生下り坂をどう歩きましょうねって感じなんですよね。

　そんなところに人が増えて、チームとして育つ部分があったり、教えただけ育つ存在があったりするというのは、下る一方じゃない喜びみたいなのがあるわけですよ。

　もちろん作業が楽になった面も大きいんですけど、そういう精神的なところでも、スタッフさんを募集しようとした判断はまちがってなかったなあ……と、一年の締めくくりとして思えることが嬉しいです。

来年は「目を描くだけ」の人になれるといいなあ

　最近はスタッフさんの方で解説部分もかなり描いてもらえるようになってきてるんですが、どうも見てると顔が難しいらしいんですね。コンピュータとかディスプレイとかアプリケーションとか、僕の絵に寄せてキャラクタの動きは描けるしコミカルにまとめられるんだけど、どうも顔だけは描けないらしい。

　これが実に素晴らしい。

　手間暇のかかる解説執筆部分はスタッフさんにお任せして、でも最後の最後、紙面にコミカルさと親しみやすさを生むための最後の表情部分は「うむ、わしじゃないとアカンか」となる。
「先生お願いします」と言われて、それをさらさらっと書き込んで魂が入る。
「さすがです先生！」「この味は先生にしか出せません！」そんな賞賛を浴びながらペンを置いて僕の仕事はそれでおしまい。

　うん、実に素晴らしい。

　めっちゃ素晴らしい。

　来年はそういう事務所になるといいなあ。

　……というくだらない妄想話で今年はおしまい。
　一年間お付き合いいただきありがとうございました。みなさま良いお年をお迎えください😊